綾瀬はるか主演ドラマ原作『精霊の守り人』物語世界を紹介する大規模展「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」開催!

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公開日:2016/4/9

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    佐竹美保<サグとナユグ ―混じり合う世界―>2016年

 2014年、子どもの本における最高の賞である国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子。彼女の代表作ともいえる『精霊の守り人』シリーズに描かれる多文化共生を軸として、その卓越した物語世界を紹介する初めての大規模展「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」が2016年4月23日(土)から7月3日(日)にかけて開催される。

 1989年の作家デビュー後、『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』などのベストセラーを世に送り続ける上橋は、創作においてはプロットを作らず、自らの内なる“羅針盤”の動きに合わせるようにして壮大な物語を紡いでいく。多様な価値観や、文化的背景の異なる人々が織りなす世界を鮮やかに描きあげる作品は、世界的に高い評価を得ている。

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 展覧会では、シリーズ関連資料や文化人類学の研究ノート、作者が本展のために語り下ろしたインタビュー映像などで作品の魅力に迫る。単行本の挿画のほか、TVドラマ資料やアニメ、漫画化された作品も展示。異なるジャンルのクリエイターたちを刺激してやまない“守り人”シリーズへのアプローチも堪能できる内容となっている。

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 また、4月23日(土)には、上橋本人と一緒に物語の世界を旅する貴重なイベントも開催される他、関連イベントとして各界から多様な講師を迎え、さまざまな視点から『精霊の守り人』の世界を分析する。

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    フィールドワークで使用したオーストラリアの地図

 私たちの心の奥にある神話や伝承文学と同じように、ファンタジーや児童文学の枠をはるかに越えた、あらゆる世代に開かれた“本物の物語”がここにある。日本語で書かれた、魂をゆさぶられる物語世界の素晴らしさ、面白さにぜひ触れてみてはいかがだろうか。

上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」
会期:2016年4月23日(土)~7月3日(日)
開館時間:10:00~18:00 ※展覧会入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで
休館日:毎週月曜日
会場:世田谷文学館
観覧料:一般800円/65歳以上、高校・大学生600円/中学生以下無料
※初日の4月23日(土)は開館記念、6月4日(土)は烏山下町まつりにより観覧料無料
※4月29日(金・祝)は65歳以上無料

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■『精霊の守り人
著:上橋菜穂子
イラスト:二木真希子
価格:1,620円(税込)
発売日:1996年7月
出版社:偕成社

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上橋菜穂子(うえはし なほこ)
作家、川村学園女子大学特任教授1962年、東京都生まれ。オーストラリアの先住民アボリジニを研究。89年、『精霊の木』で作家デビュー。野間児童文芸新人賞と産経児童出版文化賞、米国図書館協会バチェルダー賞などを受賞した『精霊の守り人』をはじめ、『狐笛のかなた』『獣の奏者』など著書多数。2014年に国際アンデルセン賞作家賞、翌年『鹿の王』で本屋大賞を受賞。16年春より、“守り人”シリーズがNHK放送90年大河ファンタジーとしてドラマ化された(主演:綾瀬はるか)。

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