野菜たっぷり! 元気な赤ちゃんを育てるための和食レシピ【3品作ってみた】

食・料理

公開日:2016/4/10

 これから結婚して将来的な妊娠を考えている人から、現在妊娠中、出産して授乳中という人も多くいらっしゃると思います。そんな時、元気な赤ちゃんを育てるためにも、やはり重要なのは母体となる母親自身の日々の食事です。この母親の食生活をしっかりサポートしていきたいという思いから、都内にある助産院の院長が実際に病院で提供しているレシピをまとめた『赤ちゃんが元気に育つ 妊娠・授乳中に食べたい和食』(宗祥子/家の光協会)が発売されました。ここでは、主食をごはんとし、魚や肉の量は少なめ、糖類や油分を控えた和食レシピが紹介されていて、これにより妊娠中のトラブルを防いで安産につながるようにしたり、赤ちゃんが喜ぶ良質な母乳になるように心がけられています。今回はこの中から、妊娠・授乳中に積極的に摂りたい根菜、きのこ、乾物を使った3品を実際に作ってみました。

1.うまみたっぷりでほっこり優しい味の「かぶ、にんじん、揚げの煮物」(P.42)


 鍋にかぶ、にんじん、酒、だしを入れて火にかけ、野菜が柔らかくなるまで煮ます。そこに、油揚げ、塩、しょうゆを加えて混ぜ、最後に桜えびを加えて煮れば完成です。

こちらは、かぶやにんじんなどの根菜を使ったレシピです。根菜には体を温める作用があり、冷えが大敵である妊娠中・授乳中に特にオススメしたい食材の1つです。しかも、しっかりとした食感で食べごたえがあり、繊維質が多いため自然と噛む回数が増えるのも嬉しいポイントです。こちらのレシピでは、極力調味料を控えて作られているのですが、しっかり煮込むことでうまみがたっぷり野菜にしみ込み、食べただけでほっこり落ち着ける味でした。

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2、しょうゆを和えただけでありながら深い味わいの「蒸しきのこのしょうゆ和え」(P.56)

 鍋にきのこ類と水を入れ、ふたをして蒸し煮にします。これをざるに上げ、熱いうちにしょうゆを回しかけてそのまましばらくおきます。最後にもう1度しょうゆで和え、いりごまをふれば完成です。

 こちらは、低カロリー&食物繊維を豊富に含むきのこを使ったレシピです。きのこはカロリー摂取が気になり、便秘になりがちな妊娠中には格好の食材です。また、季節を問わず価格が安定しているので、助産院でも頻繁に使われているそうです。ここではそんなきのこを、シンプルに蒸してしょうゆで味付けしただけにも関わらず、シャキシャキした食感と共に、じっくり時間をかけて煮込んだような深い味わいがして、一口食べると箸が止まらない一品でした。

3、ポリポリした食感が新鮮な「切り干し大根とわかめのしらす和え」(P.72)

 ボウルにしっかり戻した切り干し大根、わかめ、しらす干しを合わせ、だし、しょうゆ、酢を加えて和えます。最後にすりおろしたしょうがをのせれば完成です。

 こちらは、栄養価が高く優秀な食材である乾物を使ったレシピです。その中でも、切り干し大根にはカルシウムやビタミンB1、B2と言った、普段の食事では不足しがちな栄養素を豊富に含んでいるので、どんどん活用していって欲しい食材です。また、保存が効くのでストックしておくといつでも使えて便利です。そんな切り干し大根とわかめを酢じょうゆで食べるこのレシピは、かなりあっさりした味なので、つわりなどで食欲がない時にもピッタリです。また、切り干し大根のポリポリとした食感も新鮮で、箸休め的にも使えます。その他の乾物では、干ししいたけや高野豆腐も風味が良かったり、だし代わりにも使えてオススメです。

 

まずは自分自身の健康状態を整えて、元気な赤ちゃんを育てよう
赤ちゃんは自分で食べ物を食するようになりだす1歳前後までは、母親の母乳からの栄養がすべてになります。つまり、母乳の状態が赤ちゃんの成長にもダイレクトに影響してくるので、ここはしっかりとした食生活を心がけたいものです。また、これは授乳中に限らず、妊娠したいと思っているなら早い段階からまずは自分自身の体調を整え、妊娠しやすい体づくりをすることが大切になってきます。ぜひ日頃から食生活に気を付け、将来的に元気な赤ちゃんを育てていけるように努力していきましょう。

文=JUNKO