ドロドロの人間関係・教室内ヒエラルキーにおける差別―女子高生の心の闇を描く衝撃の青春群像劇

マンガ

公開日:2016/4/12


 中高一貫の女子高を舞台に、女同士のドロドロとした人間模様をセンセーショナルに描いた藤沢もやしの『17歳の塔』1巻が、2016年4月7日(木)に発売された。17歳という多感な年齢の少女達の、リアルなグループ内の人間関係やヒエラルキーを描く学園群像劇だ。

 高橋留美子が「誰もがみんな、こんな感情に出会った事があるはず。作り笑顔も虚勢も嫉妬も、彼女たちの気持ちが切なく、そしてリアルに迫ってくる。『今はキツくても、しのぎ切れ』とエールを送りたい。藤沢さんの、荒々しくも豊かな表現力に感嘆する」と語るように、同書は、女性なら誰もが感じた、経験したことがある無自覚な自己愛と教室内で作られたヒエラルキーにおける差別を見事に表現している。


 また、本作のプロローグであり、Twitter上などで大きな話題を呼んだ『ファムファタルと昼食を』も特別読みきりとして第1巻に収録。女子高という狭い世界で、彼女たちがどのように大人になっていくのか見守っていきたい。

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■『17歳の塔』1巻
著:藤沢もやし
価格:581円(+税)
発売日:2016年4月7日(木)
発行:講談社