もう肉料理で失敗しない! 本気でおいしい肉レシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/4/23


『本気でおいしい肉レシピ』(大庭英子/学研プラス)

 時間をかけて作った以上、どんな料理だって失敗したくはないですよね。中でも一番失敗したくないのが、お肉料理ではないでしょうか?  下ごしらえにある程度の時間がかかりますし、素材の値段も安くはないですからね。先日、焼き肉用のお肉を奮発して買ったのに、「あれ、実家で食べていたのとなんか違う……」という寂しい経験をした私としては、なんとしてでもお肉料理をマスターしたいと思い、『本気でおいしい肉レシピ』(大庭英子/学研プラス)を購入し、挑戦してみることにしました。

 挑戦したのは、お肉料理としては定番のすきやきと豚肉の生姜焼きです。この本には42種類のお肉料理と8種類の副菜のレシピが掲載されています。塩豚カスレ(フランス南西部の郷土料理)やチリコンカン(アメリカ・テキサス州の家庭料理)といった珍しいメニューのレシピもありますが、ステーキや豚の角煮、鶏のから揚げなど定番料理が中心ですね。普段の調理方法と見比べてみて、「ここは参考になる!」と思えた点を日常的に取り入れていけるのが良い点でしょう。新たなレシピを知りたくて購入する本というよりも、日常的な料理で失敗しないために読む本として購入を検討してみるといいかもしれません。

すき焼き

 関西風と関東風のすき焼きの違いをご存じですか? 両者の違いは、“割り下”と呼ばれる調味料(タレ)にあります。醤油やみりん、砂糖などを配合してあらかじめ作っておいた割り下で具を煮るのが関東風すき焼きです。関西風のすき焼きを調理する場合には、お肉を焼きながら醤油や砂糖を直接投入していくことになります。この本で紹介されているのは、“両者のいいとこどり をした”すき焼き。つまり、割り下を用いる点では関東風ともいえるし、香ばしさを出すために最初にお肉やネギを焼く点では関西風ともいえるということです。お肉の色が変わってから割り下を適宜加えていきます。


 普段関西風を食べ慣れているので、割り下を用いるのは初めてで、新鮮な気分でした。関西に住んでいるので、すき焼きといえば、文字どおり“焼く”イメージが強かったのですが、関東の人にとってはすき焼きといえば“煮る”イメージなのかもしれませんね。この本の調理法だと、最初焼いて、下ごしらえをしてから煮ていくことになります。

 とても柔らかくて、お肉のうま味も逃がすことなく味わうことができたので、成功といえるでしょう。

豚肉の生姜焼き

 実は、豚肉の生姜焼きを作るのは、2度目です。1度目に作ったときに、生姜を入れすぎてしまったのか、生姜の味が強すぎて、あまり美味しくなかったのです。今回はこの本に従い、小さじ2杯のおろししょうがを使用して、そのうちの半分はトッピングとして上に添えることにしました。この本で紹介されている調理の際のポイントは、豚肉にしっかり片栗粉をまぶすことです。これで調理の途中で肉汁が出ていってしまうことを防ぐことができます。


 見た目にも、美味しそうに作れたのではないでしょうか? 甘くて、適度に歯ごたえがあり、美味しかったので、こちらも成功といえるでしょう。

 各メニューの予想調理時間が掲載されていないので、初心者の方はメニュー選びに悩んでしまうかもしれません(私の場合も、全部美味しそうだけれど、これを作っていると夕ご飯が遅くなっちゃうかもしれないと諦めたものがいくつかあります)。そういう方の場合、多めに時間を確保できる休日に挑戦してみてはいかがでしょうか? 私も次の休みには、手羽先のバルサミコ酢煮込みに挑戦してみるつもりです! 失敗できないお肉料理だからこそ、レシピ本を一度しっかり読み込んで、いろいろ得意料理を増やしていきたいところですよね。

文=藤田ひかり