スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』が映画化&再演決定!「楽しみすぎる!」とファン大興奮

マンガ

公開日:2016/5/8

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 尾田栄一郎原作『ONE PIECE』のキャラクターが活躍する歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)」が2016年4月26日(火)に千秋楽を迎え、「あーあ、もっと見たかったなあ」「ずっと気になってたけど忙しすぎて行けんかった(泣)」と悲しむファンが続出する中、なんと2016年10月22日(土)に同歌舞伎を「シネマ歌舞伎」として上映することが決定した。それに加え、来年には再演も行われると発表され、ファンは「どんだけ僕を喜ばせれば気が済むの?」「こんなことって現実にあるんだろうか、夢じゃなかろうか…」「今から10月が楽しみすぎる!」と歓喜に沸いている。

 古き良き歌舞伎の概念を残しつつも新しい価値観を取り入れようと、今までとは一風変わった演出を試みたスーパー歌舞伎。1986年に3代目市川猿之助が始め、「ヤマトタケル」や「八犬伝」「カグヤ」「新・三国志」など名だたる名歌舞伎を生み出してきた市川家が2014年より開始した「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)」は、歌舞伎ファンならずとも世間の人々をアッと驚愕させた。そんな「スーパー歌舞伎Ⅱ」が今回、歌舞伎界では異例中の異例、原作漫画を歌舞伎化するというのだ。そして抜擢されたのが、多くのファンから支持されている漫画『ONE PIECE』。

 『ONE PIECE』と言えば言わずと知れた超国民的少年漫画。ゴムゴムの実を食べてゴム人間になってしまったモンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団が、ひとつなぎの大秘宝「ワンピース」を目指して大冒険を繰り広げるというファンタジーもので、累計発行部数が約3億2,000万部を突破し、最も売れたコミックシリーズとして2015年にギネス世界記録に認定された。

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 そんな人気作が歌舞伎化するとあって「一番実写化しちゃダメな漫画が…」「コケないかほんと心配」「大丈夫かな」と不安がる声が聞かれ、麦わら海賊団の1人、サンジを演じることになった中村隼人も「(ルフィの)腕が伸びるシーンはどうするんでしょう?」と心配がっていたほどだった。

 ところが、蓋を開けてみたら大盛況に次ぐ大盛況。舞台は原作にも出てくるシャボンディ諸島&女ヶ島編、インペルダウン編、マリンフォード決戦編の3部に分かれ、プロジェクションマッピングを使用した大スケールの演出、勇ましい姿で宙を滑空するルフィ、大量の水を使用した演出、その中で繰り広げられる大立廻りなど圧巻の演出を見せた。そして問題のルフィが腕を伸ばすシーンでは、大勢の黒子の腕を繋げるという演出を披露し「そう来たか、あっぱれ!」「一番の心配どころだったけど、呆気なく解決しちゃうあたり、さすがです!」「アナログでここまでやれるのは、すごい!」と絶賛の嵐。特に今まで歌舞伎を見てこなかった若者から「歌舞伎って程遠いものだと思ってたけど、この歌舞伎見てイメージ変わった」「意外と面白いもんなんだな、歌舞伎」「これから違う歌舞伎も見てみたい!」といった声が聞かれるなど、歌舞伎への価値観すら変えてしまったようだ。

 2016年10月22日(土)に公開予定の「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」は、4時間に及ぶ歌舞伎を2時間弱に収め、より一層見やすいものとなっている。またシネマ版ならではの迫力満点のカット映像も随所に盛り込み、舞台版のいいところをぎゅっと凝縮した、魅力あふれる映像を大きなスクリーンで鑑賞できる。これにはファンも「絶対見る!」「見逃した分を映画で取り戻すぞ!」「歌舞伎版ワンピースをもう一度この目に焼き付けてやる」と大喜び。再演についての詳細は明らかにされていないが、ネット上では「チョッパーとヒルルクの名シーンを是非歌舞伎で!」「アーロン編も捨てがたいな」「いやいややっぱりワンピースと言えばアラバスタ編でしょ! クロコダイルとルフィの死闘をもう一度!」と、ワンピースに登場する数ある名シーンを挙げ「是非歌舞伎化を!」と希望の声をあげている。

 映画上映に再演と次々と朗報が舞い込んでくるワンピース歌舞伎。もう見られないと後悔する日が来ないよう、このタイミングで一度足を運んでみてはいかがだろう?

■映画 シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」
公開日:2016年10月22日(土)
原作:尾田栄一郎
キャスト:市川猿之助、市川右近、坂東巳之助ほか
収録公演:2015年11月新橋演舞場公演
当日料金:一般 2,100円/学生 1,500円
⇒「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」特設サイト

■『ONE PIECE』81巻
著:尾田栄一郎
価格:432円(税込)
発売日:2016年4月4日(月)
出版社:集英社