復興支援! 東北めぐりなら「文学の旅」がオススメ

文芸・カルチャー

2011/9/5

 JR東日本が東日本大震災の復興支援の一環として、一日乗り放題1万円切符を期間限定で販売していることをご存じだろうか(2回目の利用期間は7月9~18日)。 この切符を利用して本誌企画「走れ!トロイカ学習帳」でライターの北尾トロ氏をはじめとするトロイカ学習帳一団が「文学の旅」と称して東北をめぐった。
  
 青森の太宰治、寺山修司、岩手の宮沢賢治、石川啄木、秋田の小林多喜二、石川達三、宮城の志賀直哉、山形の井上ひさし、藤沢周平、福島の横光利一など、東北は文学史にその名を残す作家を生み出した土地だ。
  
 北尾氏らが訪れた岩手県・遠野市は民俗学の故郷として知られる。カッパ淵やオシラサマを展示する御蚕神堂(おしらどう)、曲り家、柳田國男に遠野の伝承を語った佐々木喜善の記念館など見所が多い。演劇に造詣が深い人ならば、青森県・三沢市の寺山修司記念館を推したい。
  
 記事中では〈文豪を巡る旅で役立つ本〉として、文学を旅するガイドブックの決定版『太宰治と旅する津軽』(小松健一/新潮社)のほか、 『文豪が愛し、名作が生まれた温泉宿』(福田国士/祥伝社新書)、『文豪が愛した百名山』(中山博樹・泉久恵/東京新聞出版局)などを薦めている。
  
 完全な復興にはまだ時間がかかりそうな東北の被災地だが、観光はそこに住む人々の支援にも繋がる。この機会に幾多の名作家を生み出したみちのくを訪れてみるのはいかがだろう。
  
(ダ・ヴィンチ8月号  トロイカ学習帳より)