爆笑問題・太田光、「俺の本は絶版になるかもしれないけど・・・・・・」

芸能

2011/9/5

 漫才コンビ「爆笑問題」太田光の15万部突破のベストセラー小説集『マボロシの鳥』(新潮社)の表題作を、世界に名を轟かす影絵作家・藤城清治が『絵本マボロシの鳥』(講談社)にした。 この奇跡のコラボレーションの成果を、原作者・太田光が「ダ・ヴィンチ8月号」で赤裸々に語った。
  
 「確実に“残る”だろうということは、誰が見てもわかるじゃないですが、この絵本は。俺の本は、絶版になるかもしれないですけどね(笑)」
  
 太田光が発表した初めての小説集を読んだ藤城は、表題作を絵本にしたいと切望した。制作期間3カ月で、全40枚。キャリア60年を超える藤城みずから、「僕の影絵人生を総括する、最高傑作」と断言する絵本が完成した。
  
 「子供の頃からずっと、藤城さんの影絵が大好きでしたから。ものを作るっていうことへの興味が湧いた、僕の原点がまさに藤城さんなんですよ。そういう人が僕の物語に『感動した』と手紙をくれ、絵本にまでしてくれた。……本当ですかね?(笑)」
  
 どこかの世界の、どこかの国の物語。魔人チカブーという芸人の演し物「マボロシの鳥」を一目見ようと、群衆が劇場に押しかけている。舞台上のチカブーが胸元から取り出したのは、この世のものとは思えないほど美しい鳥で……。
  
 「小説を書いているときに、自分なりに漠然とイメージがあったはずなんだけど、藤城さんの絵を見た瞬間、“これだった!”と思った。自分が表現したかったのはこういうことだったんだと、逆に教えられた感じがしましたね」
  
 ここで朗報が。この絵本がきっかけとなり、太田は今、小説への情熱が再燃しているという。
  
 「今回、一番最高の読み手の人に受け取ってもらって、絵本にまでしてもらった。正直なところ、小説の売れ行きに関しても評判に関しても、すごく不服だったんですよ。“もっといくだろう!”っていう(笑)。だけど、何よりもこれが一番の評価。これからも小説を書きたいと思う、一番のエネルギーになりました。・・・・・・まあ、次の本がちゃんと出るかは、保証できないですけどね(苦笑)」
  
(ダ・ヴィンチ8月号 davinci pick upより)