「ぶっ飛びすぎだろ!」夏目漱石の名作にゾンビ要素を加えた『こころオブザデッド~スーパー漱石大戦~』に大反響!

マンガ

公開日:2016/5/11

 日本を代表する文豪・夏目漱石の作品『こころ』を原作とし、ゾンビ要素を加えたコミカライズ作品『こころオブ・ザ・デッド~スーパー漱石大戦~』が、マンガアプリ「コミックアース・スター」にて2016年5月27日(金)より連載が開始される。すでに冒頭6ページは公開されており、「ぶっ飛びすぎ!」「何故こころにゾンビ要素が!?」「どうしてあの名著がこうなった!(爆)」と大反響を呼んでいる。

 夏目漱石の代表作である『こころ』は、主人公である「私」が鎌倉へ海水浴に行き、「先生」と出会うところから物語が始まる。無口でどこか陰のある先生だが、私は何故だかその雰囲気に惹かれるものを感じ、先生からその人生について学びたいと思うようになる。先生の家を訪ね、出会った奥さんにも先生と同様なにか陰のようなものを感じた。先生はおらず、毎月友人の墓参りに行くということ、友人が死ぬまでは先生も無口では無く、溌剌としていたということを私は知る。時々家を訪ね親交を深めようとするのだが、先生は「私は人を信用できない」と言い、中々心を開いてくれず、私は先生の中にある闇に興味を持つ。故郷に住む私の父親が病気に伏し、私は帰省することに。あるとき、先生から分厚い手紙の入った封筒が届く。そこには先生が抱えている闇や人を信用できなくなった経緯が書かれており、私は先生と死んだ友人、そして奥さんの過去に起きた出来事を知ることになる――。

 人の死や心の機微が繊細に描かれた同書に対して、「葛藤や苦悩、自責の念がリアルに描かれていて、心をえぐられる作品。名作です!」「読めば読むほど登場人物たちのそれぞれの心情が理解できて人間の不思議さ、奥深さを感じさせられる必読の書」「夏目漱石が人間の心の本質を描き出している傑作! 学校の授業で読み終わった後、暫く放心状態でした」と熱く語るファンが大勢おり、何年経っても色褪せない名作として読み継がれている。

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 そんな『こころ』が夏目漱石没後100年を記念して、ゾンビ漫画として蘇った。『こころオブ・ザ・デッド~スーパー漱石大戦~』というタイトルもさることながら、その内容がまたぶっ飛んでいる。『こころ』を現代の感覚で解釈した「アメイジング翻訳」がされており、原作では学生だった「私」は駆け出しのゾンビハンターに、先生は凄腕のゾンビハンターとして次々と襲い掛かるゾンビを撃退していく。さらに原作では“人生”について教えを請う私が、同作ではゾンビとの戦い方を請うという、あまりのアメイジングぶりに笑わずにはいられない。

 「コミックアース・スター」で既に冒頭を読んだ人たちからは「『こころ』にゾンビ出てくるとかクレイジーな発想にリスペクトを覚えずにはいられない」「馬鹿!! 腹がよじれて死にそう!!」「夏目漱石の大ファンだが、これはいろんな意味でヤバイ! 超絶面白いけど、どっかから訴えられないのか!?」「漱石の没後100年記念がゾンビ漫画とか…そのセンスに脱帽した」「鎌倉の海岸で出会うとか、先生の陰気なキャラとか、地味にこころの設定がちゃんと守られているのが笑える」と興奮気味に語る人が続出。

 同作のぶっとんだ発想を生み出した「アメイジング翻訳」担当の架神恭介は、小説や漫画原作、料理本やパンクロックなど様々なジャンルで活躍する人物。 2011年には“魔人”と呼ばれる異能力者たちが存在する世界で、暴力によって学園を支配する番長グループと、学園の秩序を守ろうとする生徒会の抗争を描いた『戦闘破壊学園ダンゲロス』の原作を手がけ、「アクの強いキャラクターやキャラの能力が個性的で面白い!」「スムーズなバトル展開と絶妙なエログロ加減が好き」と熱烈なファンを獲得。また、2014年には「作ってあげたいコンドームごはん」というありえないタイトルの料理本を企画。コンドームに酢飯や具材をつめた“コンドーム押し寿司”や“コンドームところてん”など、常識を覆すメニューに「頭おかしいとしか思えない…けど買っちゃった」「もうネーミングからしてヤバイし、発想がすごすぎてリスペクトしかない」と、その常識を覆す内容に呆れつつも心をつかまれる人を多数生み出した。

 また漫画を担当する目黒三吉は、街を徘徊する口に牙を持つ男と遭遇したことから始まる鬼退治を描いた本格バトルアクション漫画『おにぎりちさ』で、緻密な描写と魅力的なキャラクターが好評を博した。

 そんな2人がタッグを組む『こころオブ・ザ・デッド~スーパー漱石大戦~』。世間からは「架神さんの発想なら頷ける! これは言える、絶対面白くなる!!」「架神先生と目黒先生のタッグならハズレはないでしょ~!! 早く読みたい」「ソンビものと夏目漱石のコラボなんて考えられんと思ったけど、この2人なら楽しみしかない!」「架神先生&目黒先生という時点で始まる前からヤバイ(笑)」と既に期待で胸を膨らませる人で溢れかえっている。

 夏目漱石が天国でどう思っているかはわからないが、地上では漱石ファンもそうでない人も楽しみでしょうがないようす。連載開始まで、公開されている冒頭部分を読むもよし、原作を読み返すもよし、ぶっ飛んだ『こころオブ・ザ・デッド~スーパー漱石大戦~』の世界に足を踏み入れる前に、おのおの準備運動をして待とうではないか。

■『こころオブ・ザ・デッド~スーパー漱石大戦~
原作:夏目漱石
アメイジング翻案:架神恭介
漫画:目黒三吉
配信開始:2016年5月27日(金)
※冒頭部分は2016年4月27日(水)より配信中
⇒「コミックアース・スター」公式HP

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■『こころ
著:夏目漱石
価格:1,296円(税込)
発売日:2002年2月15日
出版社:岩波書店