東山紀之と松たか子が夫婦役に! 直木賞作家・藤沢周平の半生を描くドラマに期待の声!

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公開日:2016/5/27

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 『武士の一分』や『蝉しぐれ』など数多くの名だたる名作を世に輩出してきた直木賞作家・藤沢周平。その娘である遠藤展子によるエッセイ『藤沢周平父の周辺』『父・藤沢周平との暮らし』を原作とした、TVドラマ「ふつうが一番 -作家・藤沢周平 父の一言-」が2016年の夏、TBS系列にて放送されることが分かった。これにはファンも「これは楽しみだ」「憧れの人の人生が垣間見えるなんて最高!」「直木賞作家の知られざる激動の人生…早く見たい!」とファンは公開前から早くも興奮冷めやらぬようすだ。

 藤沢(本名は小菅留治)は山形県鶴岡市出身で、1927年農家の家に生まれる。小学生時代から文学の才能があったのか、小説や雑誌などを学校に持ち込み、登下校の際にも書物を手放さないという徹底ぶり。中学校を卒業後山形師範学校に進学。ここでももっぱら文芸に勤しみ、校内の同人雑誌である「砕氷船」で自筆原稿の回覧やエドガー・アラン・ポーの評伝を発表するなど大活躍を見せた。

 だが、藤沢はその後小説家としての道は歩まず、国語と社会を教える教員の道へ。しかしそれも肺結核が原因でやむを得ず断念。その後、業界新聞に勤め始めるも倒産が相次ぎ、数紙を転々とする日々。そんな中「日本食品加工新聞」の記者として働くことに…。

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 今回のドラマ化では、「日本食品加工新聞」に入社した後、妻の悦子に先立たれ、娘と母・たきゑと暮らす時代から、再婚や小説家としての成功までを描いている。同作で特に読者から評判が高いのは、藤沢が激動の人生を歩みながらも、「普通が一番」をモットーに家族で仲睦まじく生きている点だ。

 最愛の妻を亡くし、目の悪い母を看病しながらも常に前だけを見据え執筆活動を続ける藤沢に「強いな父ちゃん。娘がいるから尚更か」「作家としてだけじゃなく人間としても強いんだな」「父親の鏡だ。俺も見習わなきゃ」と称賛の声が上がった。また「時代小説で名を馳せた藤沢先生が孫のために童話を書くとは…意外な一面(笑)」「遺言に『展子頼みます』って…(笑)。親バカだけどお茶目で可愛い」「娘から見た父親の情景描写が面白い」「藤沢さんと奥さんのようすが等身大で描かれていて、とても親近感が沸いた」「こんな家庭に生まれてみたかったなあ」「ホントにほんわかとして、読んでて楽しかった」といった声も多数上がっている。

 今回のドラマ化にあたり、藤沢役を演じる主演の東山紀之は「藤沢周平先生は、とても偉大な作家で、その人物を演じさせていただくことになり光栄に思っています」と嬉しさを滲ませ、再婚相手の和子役を演じる松たか子は「家族のシーンが温かくて、喧嘩をしたりすることがあっても直後に笑いあえるような、とても素敵なドラマに関わらせていただいて幸せです」と語った。その他共演者には草笛光子、角野卓造、佐藤B作、前田吟など名だたる名俳優陣が並んでおり、「これは名作になる予感」「絶対見るに決まってるし」「もう放送まで待ちきれない!」と大反響を呼んでいる。

 藤沢の半生が紐解かれる「ふつうが一番 -作家・藤沢周平 父の一言-」。直木賞作家の家庭を覗き見て、ほっこりしてみてはいかがだろう。

■『藤沢周平 父の周辺
著:遠藤展子
価格:504円(税込)
発売日:2010年1月
出版社:文藝春秋

■『父・藤沢周平との暮らし
著:遠藤展子
価格:464円(税込)
発売日:2009年9月
出版社:新潮社