『スパイダーバース』日本版発売に「これずっと読みたかったやつ！」とファン大興奮！

　赤いスーツを身につけ手から粘着性の長い糸を出し、自在にビルの間を飛び回るスーパーヒーローと言えば、映画やアメコミでお馴染みの『スパイダーマン』。そんな『スパイダーマン』の派生作品で、様々な種類のスパイダーマンが登場することで話題のコミック『スパイダーバース』の日本版が2016年5月30日（月）に発売された。作品中には東映版スパイダーマンも登場するとあり、ファンは「なにぃー！ スパイダーマンが集結するだとぉ！？」「これは是が非でも読みたい！！」「東映スパイダーマン登場とか、たかぶる～！ 絶対買いでしょ！」と喜びを抑えきれないようす。

　『スパイダーマン』といえば、トビー・マグワイアが演じた映画を思い浮かべる人が多いと思うが原作はアメリカのコミック。現在はアメリカの出版社「マーベルコミック」が「スパイダーマン」シリーズを刊行しており、特徴的な風貌とスリリングなアクションシーンが人気を博し世界的な人気を確立している。

　ニューヨークに住む平凡な学生のピーター・パーカーがある日、クモに噛まれたことによって特殊な力を手に入れ、正義のヒーローとして活躍するようになる『スパイダーマン』。その能力は凄まじく、腕の筋力は10トンを持ち上げるほど。動く速さに関しては一般的な人間の数十倍の敏捷性を備えている。

　そんな『スパイダーマン』から派生した『スパイダーバース』がまた面白い。多くの平行世界が存在するという“とんでも設定”により、それぞれの世界に違った種類のスパイダーマンが存在することに。メインとなる世界は「アース-616」と呼ばれているが、他にも女児向けアニメの様相を呈した世界「アース11」や、ビッグバンより前の世界「アース0」、現代的にアレンジされた「アース1610」などがあり、それぞれが別世界となっている。そのパラレルワールド的な平行世界のスパイダーマンたちが集結し、生命エネルギーを食べてスパイダーマンを滅ぼそうとする敵と戦うという物語が繰り広げられる。

　ファンは「スパイダーマンの宝箱や！！！」「いろんなスパイダーマンがそれぞれの能力で戦うとか面白すぎるだろ」「これずっと読みたかったやつ！ スパイダーマン大好きだからいろんなタイプが登場するとか嬉しすぎる！」「日本版キタコレ！！ 自分的には女スパイダーマンのお色気に期待！」「多すぎるだろ（笑）」と、喜びと期待に胸を膨らませている。

　さらに同作では1978年から約1年ほどの間放送された、東映の特撮版スパイダーマンも登場し、東映オリジナルのスパイダーマンが操るロボット「レオパルドン」も描かれているとあって「あのレオパルドンを操るスパイダーマンがスパイダーバースで見られるの！？」「あの懐かしい東映スパイダーマンにレオパルドン…胸が熱くなるぜ…」「子供の頃見てたスパイダーマンが別世界のスパイダーマンと共に…夢ありすぎーーー！」とかつての少年・少女たちも大はしゃぎ。

　また、今回日本版のカバー絵を手がけるのは、『ワンパンマン』や『アイシールド21』といった人気作品を手がけ、その画力が評価されている村田雄介。表紙を目にしたファンからは「何これかっこよすぎる！」「さすが村田先生！ スパイダーマンの躍動感がすさまじい！！」と大反響を呼んでいる。

　2016年6月30日（木）にはプロローグ集『エッジ・オブ・スパイダーバース』、7月30日（土）にはサイドストーリー集『ワールド・オブ・スパイダーバース』も発売される予定となっている。それぞれの表紙も村田が担当することになっており、3冊並べると絵が繋がるようになっているというから、揃えないわけにはいかないだろう。これから迎える梅雨の季節、スパイダーマンたちの活躍する爽快な世界にどっぷり浸かってジメジメを吹き飛ばしてはいかが！？

■『スパイダーバース』
著：ダン・スロット
イラスト：オリビア・コワペル、ジュゼッペ・カムンコリ
翻訳：秋友克也
価格：2,376円（税込）
発売日：2016年5月30日（月）
出版社：ヴィレッジブックス