「30日間」食品以外のモノは買わない! 一生リバウンドしない“究極の捨て技”とは?

生活

公開日:2016/6/12


『1週間で8割捨てる技術』(KADOKAWA)

 今まで何度、「汚部屋」からの脱出を試みたことだろう。女性誌の「片づけ 特集」は欠かさずチェック、断捨離も即実行したし、「ときめき」流洋服のたたみ方だってマスターした。けれど…。今見渡すと、すっかり元通り。床の上に色々なものが出しっぱなしで、相変わらずモノが溢れている。片づけ の途中で必ず嫌になってしまうのだ。疲れてしまって、どうでもよくなり、まあいいか、と先送りして…。

 いまやブロガーとして大人気の、カナダ在住節約系主婦ミニマリスト・筆子氏も私と同じような悩みを長年抱えていたそうだ。彼女の初の著作『1週間で8割捨てる技術』(KADOKAWA)によると、なんと30年もの間、モノを捨てることと格闘してきたのだとか。

 そんな彼女は言う。「モノを捨てることは私たちのメンタルと深く関係がある」と。捨てる前にまず、心の準備から入る、というのは予想外だった。「モノを減らせる、自分にはできる」と自分を信じ、宣言すること。同時に捨てたらどんなメリットがあるか、具体的に考えること。この具体的、というのがポイントで、それはどんな小さいことでもいいそうだ。例えば「寝る前にベッドの上にある洋服をどけなくてもいい部屋にしたい」みたいな。これくらいのステップなら、私でもできそう。俄然やる気が出てくる。

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「15分タイマー」をかけて捨てることに集中!

 片づけ の1セットが15分というのも試しやすい。タイマーをかけてとにかく15分だけ「捨てること」に集中してみる。これだと捨てるかどうしようか迷っている暇はないし、片づけ に飽きることもない。タイマーをかけるというのもミソだ。試しにやってみたら、びっくりするほど集中できたし、思った以上にモノが処分できて、我ながら驚いた。捨てるのが楽しくなった。

 ただ、モノを現在の2割に減らすとなると、かなりハードルは高くなる。まずは洋服を減らさなければならないとは思っているが、さすがに著者のように14着まで減らすのは至難の業だ。それを成功させるコツが「一気にしない」。一気にしようとするから疲れる。疲れると判断力が鈍る。鈍るから捨てられなくなる。このスパイラルから抜け出し、著者の境地に至るまでには、たくさんの小さな「15分ステップ」を積み重ねていく必要がある。これなら気楽に始められそうだ。

食品以外のモノは買わない「30日間チャレンジ」

 そして目からウロコの「30日間チャレンジ」。いくらモノを処分しても、その分買っていたらモノは減らない。そこで「一カ月間だけ、食品以外のモノは買わないルールを自分に課す」ことを著者は提案する。「買わない」と決めれば、いくら暇でもショッピングサイトは見ないし、スーパー以外立ち寄らない。モノは減るし無駄遣いも減るだろう。それもずっと、ではない。とりあえず1カ月だ。これならできそうと、ムズムズしてきた。

 今まで様々な「処分術」に挫折した人でも、クリアできそうなハードルの低さで、気軽に試してみたくなるアイディアが詰まった1冊だ。夏のセールが始まる前に「30日間チャレンジ」で物欲ダイエット、まずはここから始めてみたい。

文=yuyakana