キーマカレー、エビチリ、デザートも! マグカップでパパッとできちゃう美味しい「マグごはん」【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/6/13

『マグごはん ひとりぶんをパパッと調理!』(新谷友里江/宝島社)

 1人暮らしをしている人から、「自炊をしたら食費が高くなった」「食材を買ってきたものの、使わないうちに腐らせてしまった」という話をよく聞く。節約のために自炊を始めた人にとって、逆に高くついてしまっては本末転倒だ。理由を聞くと、料理を始めるに至る気力がない、多く作りすぎてしまう、後片付けがめんどくさい、とのこと。料理があまり得意でない人にとっては、これらはあるあるなのではないだろうか?

 そんな悩みを解決してくれそうな『マグごはん ひとりぶんをパパッと調理!』(新谷友里江/宝島社)という本が発売された。本書は、タイトル通りマグカップの中で料理が完成する、1人暮らしや小腹がすいた時に最適なレシピ本。鍋もフライパンも使わないので、洗い物も楽ちん。これは使えそう!と感じたので、実際に作ってみた。

「キーマカレー」


 カップに1cm角に切ったなす、玉ねぎのみじん切り、豚ひき肉、刻んだカレールウ、醤油、トマトジュース、水を入れ、ふわっとラップをかけて2分、ラップを外してよく混ぜ、さらに2分加熱すれば完成。

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 カップに材料を入れて混ぜ、加熱しただけとは思えない、鍋で作るのと変わらない美味しいカレーが出来上がっていた。材料を細かく切ったことで、短時間で具材の出汁が溶け出している。これなら、たくさん作ってしまって「またカレーか……」とうんざりすることもなくなる。

「えびチリ」


 下処理をしたえびに酒と塩コショウをもみ込んだもの、にんにくと生姜のみじん切り、水、ケチャップ、豆板醤、片栗粉、砂糖、醤油、ごま油をカップに入れ、混ぜる。あとはふわっとラップをかけて2分~2分30秒加熱するだけ。

 エビチリというと、普段あまり料理をしない人は少し構えてしまうかもしれないが、実は簡単。あっという間にできるので、お弁当の定番メニューにも便利。プリプリのえびに絡むピリ辛ソースが食欲をそそる。

「明太バターうどん」


 うどん半玉、水菜、バターを入れ、ラップをしてレンジで加熱する。あとは明太子を和えれば出来上がり、という簡単うどん。

 バターと明太子の旨み、シャキシャキ爽やかな水菜は、うどんとの相性も抜群。ちょっと小腹がすいた時にぴったりだ。すだちやレモン汁を垂らしても美味しかった。

「ブルーベリーとヨーグルトのチーズケーキ」


 最後はデザート。カップにクリームチーズを入れ、レンジで10~20秒加熱して柔らかくする。そこに卵を加えて混ぜ、砂糖、プレーンヨーグルト、レモン汁、薄力粉を加えてさらに混ぜる。あとはブルーベリーを入れてレンジで3分半加熱し、ミントを飾るだけ。

 出来立てはふわっと口の中でとろける食感、一晩置くとしっとり濃厚になる。ケーキを作るとなると、ボウルや泡だて器など洗い物が増えて大変な印象があるが、この作り方なら作るのも片づけるのもあっという間。

 この『マグごはん ひとりぶんをパパッと調理!』には、「注ぐだけ中華スープ」や「照り焼きチキン」、「フレンチトースト」など、他にも毎日食べたいお手軽料理が数多く掲載されている。お気に入りのマグカップで作れば、楽しさもひとしお。忙しい日も癒しになってくれそうだ。マグごはんをうまく活用して、毎日をもっと豊かに生きよう。

文=月乃雫