美女と野獣は紙一重!? リバウンドなしのダイエットも夢じゃない! コンビニ食から始められる「野菜と美のレッスン」

食・料理

公開日:2016/6/16


『美女と野菜 “ずるいほど”簡単でおいしい 綺麗な人の習慣』(中村慧子/日本文芸社)

 「美女」と「野菜」を結びつけるのは容易い。「毎日の食事は野菜中心です」と口にできる女性は、きっとツヤ肌のナイスバディだ。でも、「野菜と美のレッスン」なんて、とにかく手間がかかりそう。野獣寄りの(野菜習慣がない)自分でも始められるんだろうか…と不安だったが、驚いたことにコンビニ食からチャレンジできるという。

 その方法は、元女優で、日本に約100人しかいないという野菜ソムリエの最高峰「シニア野菜ソムリエ」である中村慧子さんが、自身の著書『美女と野菜 “ずるいほど”簡単でおいしい 綺麗な人の習慣』(中村慧子/日本文芸社)の中で綴っている。

 たとえば、コンビニで売られているサラダ。「本当に栄養はあるのか!?」と半信半疑になりながら買ってしまう惣菜だが、やはり本来の栄養素はほぼ残っていないそうだ。しかし、野菜に含まれる「繊維」は大幅に失われることがないため、食べても意味がないことはない。

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 同じように、少しでも野菜を…とコンビニで手に取る人が多い野菜ジュースはどうだろうか。このアイテムもまた、綺麗をつくる上でのサポート役になる。実際に、著者の友人は、野菜がほぼ摂れない外食中心の生活のせいで指の皮が剥けてボロボロになっていたが、野菜ジュースを2週間ほど取り入れることで指に変化が出始めたとか。野菜ジュースは、野菜100%、砂糖・食塩不使用の商品を選ぶことがポイントと言えそうだ。

 コンビニ弁当を取り入れた方法もある。ほとんどのコンビニ弁当は、多くの調理過程で栄養素が失われ、その上、たくさんの化学添加物が投入されている。しかし、そんなコンビニ弁当でも、バナナやみかん、プチトマトなどの簡単な食材を自宅から持参してプラスすることで、食事の栄養価がグッと上がる。

 そんな風に野菜を意識した生活に慣れてきたら、キッチンに立つことも苦にならないかもしれない。本書で紹介されているシチュエーション別・目的別の野菜レシピには、すぐにでも試してみたいものが多い。

 その1つが、時間がない朝に取り入れたい「小松菜トースト」。作り方は、いつものトーストに、小松菜、ハム、チーズをオリーブオイルで和えたものをのせて焼くだけ。材料を切るときは、時短に役立つ「キッチンバサミ」を使えば、まな板と包丁を洗う必要もナシ! 肌の透明感をアップして貧血も予防してくれる小松菜は、下準備がいらないから忙しい朝にぴったりだとか。

 ここで綴られているのは、何もコンビニ食や野菜ジュースで野菜不足が解消されるということではない。野菜で美をつくるための最初の一歩は、小さくてもいいということだ。人の心は、知識より感動体験によって動くもの。今すぐにできる「野菜チャレンジ」の積み重ねによって、自然と野菜が美味しいと思えるように促す。そして、「もっと野菜を食べたい!」と思えるようになることが大切だ、と中村さんは説いている。

「美」と野菜がどんな風に結びついているのか、その神秘について触れられるのも本書の魅力。「野菜チャレンジ」の積み重ねで、「美」を手に入れることはできる。そのことは、15kgのダイエット後に7年間リバウンドなしという経験を経た著者自身が証明している。

文=麻布たぬ