「また青春が帰って来たぞ!」東京国立博物館で『時をかける少女』野外上映&スペシャル展示開催に歓喜の声

エンタメ

公開日:2016/6/23

    img01

 「サマーウォーズ」「バケモノの子」などで有名な細田守監督の代表作品「時をかける少女」。2006年の映画公開から今年で10周年を迎える同作品の野外上映イベント「『時をかける少女』10th Anniversary 博物館で野外シネマ」が2016年7月15日(金)・16日(土)の2日間にわたって開催されることが決定した。上映場所は作品との繋がりが深い東京国立博物館ということで、「このイベントのおかげで今年の夏は充実の予感」「また青春が帰って来たぞ!」「おぉ!これは行きたい!」と喜びの声が上がっている。

 「時をかける少女」は、筒井康隆が記した同名小説『時をかける少女』をもとに制作された映画。ヒロインの女子高生・紺野真琴は、あることをきっかけに現在から過去に戻ってやり直せる力“タイムスリープ”を手に入れるという内容の、爽快感あふれる青春映画だ。

 映画には東京中野区にある哲学堂公園野球場や、新宿にある中井駅など、実在の場所が多く登場する。その中でも上野の東京国立博物館は、原作の主人公でもある、“魔女おばさん”こと芳山和子が学芸員として働く博物館のモデルになっている。東京国立博物館では2014年にも同作の野外上映会を開催したが、「前回行けなかったから絶対行く!!」「前は秋だったからな。今年は雰囲気もピッタリだね」「またやってくれるなんて、めっちゃ嬉しい」と、前回の上映会に参加した人もできなかった人から、今から心待ちにする声が多く上がっている。

advertisement

 イベント当日は、少し日が陰り始める19時すぎ頃から上映開始予定で、1日目の15日には上映前に細田守監督と、東京国立博物館の松嶋雅人平常展調整室長、2日目の16日には主題歌「ガーネット」、挿入歌「変わらないもの」を手がけた、奥華子によるイベントが実施される。

 しかし、ファンたちが最も関心を寄せているのが、劇中に登場する企画展「アノニマス-逸名の名画-」だ。これは細田が作り出した架空の企画展なのだが、登場する作品のリアルさに「アノニマスってほんとにあった展覧会?」「時かけの絵に出てくる絵はどこで見られるの?」とファンが勘違いするほど。そのため今回の野外上映イベントに合わせて、「アノニマス-逸名の名画-」に関するスペシャル展示も行われる予定だ。実はトークイベントに登壇する松嶋雅人は「アノニマス-逸名の名画-」展の企画と監修を行った人物。今回のスペシャル展示も担当するということで、「おいおい、本当にアノニマス見れるのか!?」「野外上映も楽しみだけど、展示の方が興味あったりする」「映画見て展示を見るか…展示見て映画見るか…悩むな」と映画だけでなくリアルな体験に興味深々な人も多い。

 そして、2016年7月からはドラマ「時をかける少女」がスタート。主人公の少女は「ストロボ・エッジ」や「ストレイヤーズ・クロニクル」に出演した黒島結菜に決定。同級生の男子生徒役はSexy Zoneの菊池風磨と、仮面ライダー作品で人気を集めた竹内涼真が演じる。

 原作者の筒井は「この話を書いてから早くも五十年。その間映画になり、テレビドラマになり、アニメにもなり、舞台化もされ、多くの女優が演じてくれ、今またテレビドラマ化されようとしている。自分自身にとっても、他の作家の作品を見渡しても、これほど幸せな作品はあるまい」とコメント。自分の作品が様々な方法で映像化されることについての喜びを語った。

 野外イベントやドラマ化に加えて、2016年7月には渋谷・パルコに「時かけカフェ」もオープン。今年の夏は至るところで「時をかける少女」を楽しめそうだ。

■『時をかける少女』10th Anniversary 博物館で野外シネマ
開催日:2016年7月15日(金)、16日(土)
入場料:無料 ※当日の東京国立博物館入館料が必要
場所:東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 本館前
⇒「スタジオ地図」公式ページ

■『時をかける少女』新装版
著:筒井康隆
イラスト:貞本義行
価格:475円(税込)
発売日:2006年5月25日
出版:角川書店