「貞子と伽椰子本気出しすぎだろ!」PR活動で「もう萌えキャラみたいなもん」と思われていた2人が観客を恐怖の底に突き落とす!

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公開日:2016/6/26


貞子、電子書籍始めるってよ!

 ジャパニーズホラーの代名詞ともいえる2大ヒロインがついに激突した映画「貞子vs伽椰子」が2016年6月18日(土)に公開された。オープニング2日間で動員約14万人、興収約2億円と既に大ヒットを予感させる客足。すでに映画を観に行ったファンたちを「こわすぎて、めちゃくちゃ叫んでしまった」「なんかポップに番宣やってるから大丈夫かと思ったけど貞子と伽椰子本気出しすぎ 笑」「予想以上に怖すぎました。ダメですよあれ」と恐怖の渦に巻き込み評判を呼んでいる。

 映画「貞子vs伽椰子」は、“呪いのビデオ”と“呪いの家”に関わってしまった2人の女性を中心に物語が描かれる。見たら2日後に必ず死ぬという“呪いのビデオ”を手にした女子大生・有里。ビデオを見てしまった親友の夏美を救うため都市伝説の専門家・森繁に助けを求めたのだが、悪霊払いの最中におぞましい惨劇が勃発してしまう。一方、足を踏み入れた者は生きて戻れないという“呪いの家”の向かいに転校してきた女子高生・鈴花。ある夜、行方不明になった小学生の姿を“呪いの家”で目撃し、いても立ってもいられなくなった鈴花は家の中に足を踏み入れてしまう。“呪いのビデオ”と“呪いの家”。2つの呪いを解くために、霊媒師・経蔵はある秘策を企てる。しかし、その先には想像を絶する戦慄の事態が待ち受けていた―。

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 同作に登場する貞子は、鈴木光司の描くミステリーホラー小説『リング』シリーズや、それを原作として制作された映画「リング」シリーズに登場する怨霊。小説では19歳で死亡し、『リング』シリーズのすべての元凶となる“呪いのビデオ”を生み出した存在だ。女性のような外見をしながらも男性の染色体を持つ半陰陽者で、予知や念写の超能力を持ち、それゆえに社会から迫害を受けてきた。暴行・殺害され井戸に破棄された末に怨霊と化し、井戸の上に建てられた貸し別荘のビデオデッキを利用して“呪いのビデオ”を念写。『リング』シリーズは「呪いなどあるかと疑う世の中でどうしようもない不気味さを抱きながらページをめくるのは少し異常な感覚」「とにかく貞子の底知れない呪いが本当に怖い」「正直読まなければよかったと思うくらいぞっとした。でも、ぜひ一度は読んでほしい」と日本のホラー小説の金字塔として大きな評価を得ている。

 一方の伽椰子は、1999年に発売された清水崇監督・脚本によるホラービデオ作品「呪怨」に登場する。元は佐伯家の妻で、俊雄の母。学生時代の初恋相手でストーカーをしていた小林への思いを書き留めた日記が夫に見つかってしまい、拷問された末に殺害。死体は、ゴミ袋につめられ天井裏に放置された。怨念から夫を呪い殺し、押し入れに隠れた息子・俊雄もあの世に連れて行ったとされている。「呪怨」シリーズに登場する“呪いの家”は佐伯家の自宅とされ、その家に関わった人間を呪い殺す怨霊と化した。「伽椰子が天井裏から落ちてきて、切り刻まれた姿のまま階段這い降りてくるのが本当に怖い」「人間の業とか憎悪とかが満ち溢れてて、伽椰子がどこかにいるんじゃないかって思わず考えてしまった」「日本と海外のホラーのいいとこどりをした傑作」と多くの人々から高い評価を受けている。

 壮絶な過去を持つ貞子と伽椰子だが、最近は映画のために積極的に活動中。劇場でのマナーCMやレディースデイの告知を行ったり、公開前に初日舞台挨拶のための「どちらが怖いか」総選恐を行ったり(負けた伽椰子は俊雄と一緒に渋谷でゴミ拾い)、始球式に登場したり(貞子が投じた96kmのボールを伽椰子が見事ヒット!)と大忙し。貞子はTwitter、伽椰子はインスタグラムと、SNSもこまめに更新し、映画の宣伝活動に邁進する2大ヒロインの姿に「貞子たん可愛すぎ!!」「伽椰子と俊雄が親子してるインスタすごくほっこりする!」「もう萌えキャラみたいなもんだな」とファンが急増中。

 おそらく寝る暇も惜しんで活動している貞子はというと、どうやら最近は電子書籍にはまっているらしく、トレードマークの前髪を切ってまで電子書籍を読みたいと言い出しているそう。その意気込みは「カドフェス2016」のプロモーション動画に出演するほど。「カドフェス2016」では、KADOKAWAの作品がお得に楽しめるキャンペーンを実施中ということなので、貞子と一緒に電子書籍を楽しむのもいいかもしれない。

 大忙しの彼女たちだが、本職はジャパニーズホラーを代表する2大ヒロイン。映画「貞子vs伽椰子」とともに、原作や小説版でも貞子と伽椰子の恐ろしさを改めて感じてみてはいかがだろうか。

■映画「貞子vs伽椰子」
公開日:大ヒット上映中
監督・脚本:白石晃士
出演:山本美月、玉城ティナ、安藤政信ほか
発売日:2016年6月2日(木)
⇒映画「貞子vs伽椰子」公式サイト

■「電子版カドフェス」2016
期間:2016年6月17日(金)~8月25日(木)
⇒「電子版カドフェス」特設サイト