“やせぐせ”をつければリバウンドの心配なし!今年の夏は「野菜の常備菜」でダイエット【作ってみた】

食・料理

更新日:2016/7/15

『やせぐせがつく野菜の常備菜』(庄司いずみ/世界文化社)

 6月も下旬、梅雨の真っ只中ですが、それが明けるといよいよ夏到来です。本格的に薄着になる前に今からダイエットに取り組み始める人も多いと思います。でも頑張って一時的に痩せたとしても油断するとリバウンドして、それまでの苦労が水の泡…なんてことも。そうならないためにも、単に体重を減らすだけでなく、“やせぐせ”を身体につけて、いつまでも理想の体型をキープできるようにしてみませんか?そんな食事を提案する『やせぐせがつく野菜の常備菜』(庄司いずみ/世界文化社)が発売されました。ここでは海藻、乾物、大豆製品といった“やせ素材”を呼ばれる食材と野菜とを組み合わせて作られ、その結果やせ効果が期待できる常備菜が数多く紹介されています。また作り方もあえるだけ、ゆでるだけなど調理が簡単なものばかり、しかも日持ちもするので、忙しい毎日でもやせぐせがつく食事を長続きさせることができます。今回はこの中から3品を実際に作ってみました。

1.お肉を一切使わずボリュームUP!「きのこの麻婆」(P.41)


 ごま油を熱したフライパンにしょうが、長ねぎ、にんにく、豆板醤を入れて炒めます。そこに酒蒸ししたいろいろなきのこ、味付けザーサイ、豆腐、水、酒、しょうゆを加えます。これが沸騰したら、最後に水溶き片栗粉でとろみをつければ完成です。

 まずは、ダイエットの強い味方であるきのこと豆腐を組み合わせたレシピです。お腹の掃除をしてくれる食物繊維を多く含むきのこと、脂肪吸収を抑制する働きがあるサポニンなどやせ体質をつくる栄養素をたっぷり含む豆腐を組み合わせることで、便通を促してくれる効果が期待できます。しかも、お肉を一切使っていないのにも関わらず食べ応えがあるので、ダイエット中にお腹いっぱいになりたい時にぴったりです!

advertisement

2、あえるだけなのに止まらない美味しさ「なすのゆかりしょうがあえ」(P.63)


 輪切りにして塩水に漬けてアクを抜いたなすを軽くしぼり、これをゆかりとしょうがで和えれば完成です。

 こちらはこれからの季節に旬を迎えるなすを使った超簡単スピードレシピです。なすにはコレステロールを下げる働きがあるナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種を多く含んでいます。ナスニンは皮の部分に多いので、皮ごと使いました。適度に水分が抜けたなすのシャキシャキっとした食感と、ゆかりの塩気がバッチリ合って、暑苦しい日でもたくさん食べられます。

3、カリポリっとした食感と酸っぱさがたまらない「切り干しとまいたけの即席さんラータン」(P.75)


 切り干し大根、にんじん、水、酢、しょうゆ、まいたけを鍋に入れてひと煮立ちさせます。最後に塩で味を整えれば完成です。

 こちらもダイエット食材としては常連である切り干し大根を使ったレシピです。切り干し大根には豊富な酵素が含まれており、消化を促す効果があります。乾物類は水で戻さず、そのまま調味液に入れることでうまみや歯ごたえが逃げ出さず、水溶性の食物繊維やカリウムなどの栄養をまるごと摂れます。切り干し大根のカリポリっとした食感と、スープの酸っぱさがあとをひき、食欲のない時に飲むと元気が出そうです。

 ちなみにやせぐせが身に付く食べ方として「ベジ・ファースト」という食べ方があります。これは「食事の時はまず野菜から食べる」というものです。野菜から食べることで、あとから主食など、糖質の多いものを食べても血糖値の急激な上昇が抑えられる上、野菜をよく噛むことで満腹中枢が刺激され食べ過ぎ防止の効果もあるからです。

 

“やせぐせ”がつきやすい食材・食べ方を意識して、この夏は理想の体型へ
 忙しい中でダイエットをしようと思うと、単に食べる量を減らしたり、時には食べなかったりと、物理的な量で体重を減らそうとしがちです。でもそれは一時的な減量になるだけで、必ずリバウンドしてしまいます。そうならないためにも、食べる食材・食べ方をちょっと気を付けてみて下さい。そうすることで身体にやせる“くせ”がついて、その結果リバウンドせずに理想の体型をキープすることが出来るはずです。目指せ、痩せやすい身体へ。

文=JUNKO