桐谷美玲が、初めて泣いた本とは?

芸能

2011/9/5

 8月30日に行われたイベント「Seventeen夏の学園祭2011」で『Seventeen』を卒業した桐谷美玲さん。
  
2006年に映画『春の居場所』でデビューを果たした後、女優としてのステップを登り始めた彼女は、今年本格的にブレイクしようとしている。
  
 第50回角川短歌賞を受賞した小島なおの歌集を原作とする『乱反射』、大崎梢の青春ミステリーを映画化した『スノーフレーク』。現在同時上映されているこの二つの映画で主演を果たしている。さらに、話題の映画『うさぎドロップ』にも出演、『荒川アンダー ザ ブリッジ』のドラマ&映画ではヒロイン役に抜擢されている。
  
 そんな彼女が「これまで本を読んで泣いたことってなかったんです。でも、突然断ち切られてしまう家族の物語に涙が止まらなくて」と、初めて涙を流した作品について語った。その本とは、重松清のベストセラー小説『その日のまえに』(文春文庫)である。
  
 「身近な人の死に触れた経験がなかったので、大事な人を喪う悲しみを実感したことがありませんでした。でも3月の震災で多くの方々の命が突然奪われる現実を突きつけられ、死は近くにあることを意識しました。友だちに薦められ、そんな思いにとらわれた直後に読んだのが、この本です。自分や家族が“その日”に対峙した 時、“私は どうする?”と考えずにはいられませんでした」
  
 本書の中で桐谷さんが自身を重ね、たまらなく切なくなったのは「ヒア・カムズ・ザ・サン」。女手ひとつで育ててくれた母にガンの疑いがあることを知った高校生男子の心情を描いた物語だ。
  
 「両親と離れて生活しているので、親子の話は特にしみました。時間を見つけては帰る実家で、みんなで過ごす何気ない時間が今すごく心地いいんです。一緒に暮らしている時は、それが日常で当たり前に思っていたけれど、何よりの幸せであることを改めて感じました」
  
(ダ・ヴィンチ9月号 あの人と本の話)