松坂桃李も“無自覚イケメン”!? 自分の可能性に気がついていない「無自覚イケメン」がアツい!

アニメ・マンガ

2016/7/10

 先日最終回を迎えたドラマ『ゆとりですがなにか』(日テレ系)。同作は、1987年生まれの“ゆとり第一世代”と呼ばれる若者たちが、生き方を模索する群像劇を人気脚本家・宮藤官九郎さんが手がけたことで話題になりました。ゆとりの苦悩がゆとりらしく描かれ、共感した視聴者も多かったはず。

 ……というストーリーもさることながら、メインキャストには、岡田将生さん(26歳)、松坂桃李さん(27歳)、柳楽優弥さん(26歳)などの若手俳優を起用。うだつの上がらないサラリーマンや11浪中の浪人生など、個性豊かなキャラクターのなかでも印象的だったのは、松坂桃李さん演じる29年間女性経験ゼロの小学校教諭・山路一豊。作中のあることがきっかけで“童貞”の事実が学校中に知れ渡ってしまった不遇な青年です。ドラマ内ではそんな彼にモテ期が訪れるのですが、いち視聴者である筆者は思ったのです。

「山路くんのキャラクターからして、本当に今までモテなかったのか? もしかしたら、今まで彼は惜しい男子、磨けば光る“無自覚イケメン”だったのかもしれない」

 小説や漫画、ドラマなどの創作物には、山路くんのような自分がイケメンであることに気が付かず成長してしまった希少な生物「無自覚イケメン」が存在します。ここでは、顔面偏差値が高いにも関わらず自身のルックスに頓着がなかったり、ちょっと服装がダサかったり、自分に自信がなく恋愛に臆病などの特徴を持つ“無自覚イケメン”が登場するマンガを筆者の独断と偏見でご紹介します。

月刊少女野崎くん』 野崎梅太郎

 男子高校生でありながら、その正体は人気少女マンガ家「夢野咲子先生」の顔を持つ野崎梅太郎くんの日常を描くラブコメディ。「乙女心を大切に描き 女の子の心の代弁者」とも評される少女マンガ家ながら、本人は初恋すら経験したことがない恋愛初心者の野崎くん。彼に想い寄せる同級生・佐倉千代ちゃんの決死の告白も虚しく、自分のマンガのファンと勘違いしたままアシスタントにしてしまうほどの超絶鈍感ボーイなのです。さらに、マンガ以外のこととなると女子生徒に「下着すけてるから上着着た方がいいぞ」という直球のアドバイスをするなどデリカシーがないため、あまりモテていないのが現状です……。しかし、仕事熱心なうえ料理やお菓子作り、浴衣の帯結びが得意という、器用な一面があり、かなりのポテンシャルを秘めています。

虹色デイズ』 直江剛

 4人の男子高校生を中心に、それぞれの恋模様や学校生活を描く同作。チャラ系男子やスポーツ系ドS男子など、個性豊かなメインキャラのなかでもひときわ影を感じるのが直江剛くんです。クールなルックスを髪で隠してるうえ、コミケにも参加するほどのオタクで空気が読めない……などの要素が重なり、仲良しメンバーに比べてモテ度は低めですが、彼女あり。冷静沈着で学年2位の秀才なので、彼の実力を見抜く女子には人気があるかもしれません。

先生の白い嘘』 新妻祐希くん

 男と女の性の不平等を赤裸々に描く話題作『先生の白い嘘』。同作に登場する男子高校生・新妻くんは、もともとクラスでは目立たない存在でした。しかし「人妻と付き合っている」という噂が広まってしまい、“大人っぽい”という理由から以前よりも他生徒から注目を浴びます。しかし、彼は過去に年上の女性からレイプを受けた経験から女性恐怖症になってしまったという、闇を抱える男子高校生なのです。

 「もっとこうすればモテるのに!」と、やきもきする一方で「君は君のままでいてくれ」と、お願いしたくなる“無自覚イケメン”。筆者の個人的な意見としては、もっともっと増えてほしいキャラクターです。よろしくお願いします!

文=不動明子(清談社)