「たくみロス」を解消!8年分230カットを収録した永久保存版ラスト写真集!お蔵入り写真や沖縄ロケのオフショットも!

音楽

公開日:2016/7/13

 国民的な幼児番組であるNHK「おかあさんといっしょ」。20代目の歌のお姉さんとして、いつも笑顔で子供たち の前で歌い続けた三谷たくみさん。いや、たくみお姉さんと呼んだ方が、ピンとくるかもしれない。この3月末に歴代の歌のお姉さんたちの中で最長となる8年間の大役にピリオドを打ち、惜しまれながら卒業した。

 体操のお兄さんである小林よしひささんが「アニメ声が衝撃的でした!」と語るほど、独特のハイトーンボイスが番組から消えて3カ月。子供たちは、そろそろ新しいお姉さんの歌声にも慣れてきた頃かもしれないが、パパやママたちはあのフニャっとした笑顔が画面から消えた今は、まさにたくみロス状態ではないだろうか。そんな気分を一気に解消できるのが、6月末に発売された『おかあさんといっしょ たくみお姉さん ありがとう、さようなら。』(講談社)である。

 “おかさんといっしょ卒業記念・永久保存版ラスト写真集”と題された本書には、雑誌『NHKのおかあさんといっしょ』に掲載されていた写真から230カットを収録。歌のお姉さんらしいふわっふわのドレスを着た写真はもちろん、食べ物の着ぐるみ系、お医者さん風のコスプレ、さらには顔芸12面相まで完全収録されている。もちろんどんなキャラクターに扮しても、たくみお姉さんはニッコニコの笑顔! すべては子供たちのためとはいえ、全力でキャラクターになりきる歌のお姉さんという仕事とその根性には驚くばかりだ。

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 実はたくみお姉さんは2008年、音楽大学在学中に歌のお姉さんのデビューが決まった。当時の「出演者交代発表記者会見」を見たプロデューサーの言葉が「この2人なら、いつまでもフレッシュなお兄さん、お姉さんであり続けられると思いました」と本書にはある。あれから8年。初々しかった2人の歌声はいつしかハーモニーとなり、大人の心も魅了し続けてきた。

 本書には共演していたメンバーからのコメントも掲載されているが、特に歌のお兄さんである横山だいすけさんからは、「打ち合わせや練習のときは妥協なし。2人の声を一つにしようと、言い合いになったこともありました(笑)」とある。笑顔で歌い続けるために、2人がいつも真剣勝負でぶつかり合ってきたことがわかる。

 ちなみにこの8年間を、たくみお姉さんは「夢」という漢字一文字で表現している。子供たちに夢を与えるために、全身全霊をかけた時間だったのだろう。だからこそ、たくみお姉さんのラストメッセージは、「おかあさんといっしょは、楽しいことも辛いこともいろいろな経験をした、夢の中にいるような8年間でした」という言葉で本書を締めくくっている。

 このほかにも本書には沖縄ロケのオフショットや、「私の宝物」として先代のはいだしょうこさんから受け継いだヘアアクセサリーのコレクションも掲載。子供たちに歌うことの楽しさを伝えるためのさまざまなバトンが、歌のお姉さんたちに受け継がれていることも垣間見ることができる。本書があれば、たくみロスを乗り越えることができそうだ。

文=富田チヤコ