古屋兎丸『女子高生に殺されたい』完結&新連載開始情報に反響の声続々「読み応えすごかった! 次の話も早く読みたい!」

マンガ

更新日:2016/8/5

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 女子高生に殺されたいという願望を抱く男性教師を描いた人気サスペンスマンガ『女子高生に殺されたい』が、2016年7月9日(土)発売の季刊誌『ゴーゴーバンチ vol.12』で完結を迎えた。また2016年10月8日(土)に発売される同誌にて、新連載『少年たちのいるところ』がスタートすることが明らかになった。

 これには読者から「あああ~もう終わっちゃった!! でも新連載楽しみ」「楽しみが終わってもうた… 最高に面白かった!!」「女子高生~読み応えあったなぁ。次の話も早く読みたい!」といった期待の声が上がっている。

 作者・古屋兎丸は、1994年に『ガロ』にて実験的4コマ漫画『Palepoli』を発表しデビュー。その後精力的に作品を生み出し、独特の画風と奇抜なアイデアで多くのファンを獲得してきた。代表的な作品としては2005年から『マンガ・エロティクス・エフ』にて連載されたカルト的人気を誇る『ライチ☆光クラブ』が上げられる。

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 同作は廃工場に秘密基地を作り、「光クラブ」を結成した少年たちの脆く美しく、そして残酷な青春劇を描く。少年たちは自分たちで作り出したロボット“ライチ”に知識を与え、美しいものを持ってくるように命じる。中々「美しさ」を理解しないライチだが、「自分が人間である」という知識を与えると、ある美少女を連れてくる。完璧な知識を持つロボットの作成に成功し、光クラブの目的は達成されたかに見えたが――。

 読者は「人間の心を持ちながら、結局ロボットでしかないライチの存在が切なすぎる」「少年同士の愛が耽美的で独特の世界にどっぷり浸かった!」「読み終わった後、涙が溢れて止まらなかった」「主人公・ゼラは残忍なのにカリスマ性がすごくて惹かれる…」「怖い、けどスゴイ! 少年たちの複雑な心理をここまで巧みに描くとは!」と大絶賛された。

 古屋のもう1つの代表作といえば、『帝一の國』。2010年より『ジャンプSQ.19』にて連載を開始し、2012年からは『ジャンプSQ.』に場所を移して連載を続け、2016年4月4日発売の『ジャンプSQ.』5月号で完結した。同作は将来政界で確固たる地位を築くために、名門校・海帝高校で生徒会長になろうとする男子高校生・赤場帝一の奮闘を描いた物語。帝一は、ゆくゆくは国のトップである総理大臣に、という野望を抱くが、その道のりの途中で様々な問題が巻き起こる―。

 独特の世界観で描かれる同作に「生徒会長の座を巡る戦いというありきたりな題材だが、手段の汚さなんかは、まるで大人の政治みたいで面白い!」「レトロな雰囲気と耽美的な絵柄が大好き!」「キャラがとにかく濃くてグイグイ引き込まれた」と夢中になる読者が続出。これまで舞台化が3度もされ、2017年公開予定の映画化も決定しているという。

 そんな話題作を多数生み出してきた古屋が2013年の『ゴーゴーバンチ創刊号』から連載していた『女子高生に殺されたい』では、思春期の頃から“オートアサシノフィリア”という、自分が殺されることを想像して興奮を覚える性的嗜好を持つ男・東山春人を主人公に据えた心理サスペンスが展開される。大学生となった東山は、いつしか「殺されるなら女子高生がいい」と思うようになり、ある美しい女子高生・佐々木真帆に目をつける。実際に自分が殺されるための計画を練り、遂行に向けて動こうとするが、周囲の人間は東山の思惑に気づき始め――。

 同作は斬新な着想と、東山の細かな心理描写が読者を魅了し「あまりの気持ち悪さ(良い意味で)に鳥肌が止まらなかった(良い意味で)」「マイノリティーの性癖を持っている主人公だけど、心情が丁寧に描かれていて、なぜか共感してしまう不思議」「多重人格を持つヒロインとか、ヒロインに恋する同級生とか、東山以外の登場人物も魅力的!」「主人公が目的を果たせるのか? ていうか果たしていいのか? と毎回刃物の上を歩くようなドキドキ感」と絶賛の声が上がった。

 そんな同作が完結を迎え、新連載『少年たちのいるところ』がスタートされることが発表されるや、「超ハマってたのに遂におわってしまった(TT)…次の新作、早く読みたいな」「完結しちまった~! ただ次への期待感も半端じゃねぇからよろしく!」「女子高生、面白かった! 外れがない古屋先生の次回作も楽しみにしてますよっ」と、完結を惜しむ声と次回作への期待の声が溢れた。

 『少年たちのいるところ』では、普通に生きていたい男子高校生があることをきっかけに普通から逸脱していくという物語。これまで、奇抜な設定と巧みな展開で多くの読者の心を掴んできた古屋の新作。おそらく期待を裏切らないストーリー設定となるだろう。

 なお、『女子高生に殺されたい』完結を記念して、『ゴーゴーバンチ vol.12』と2016年8月9日(火)に発売される単行本2巻に付属する券で、古屋の直筆サイン入りポストカードが必ず貰えるキャンペーンも行われる。10月からの新連載が待ち遠しいところだが、サイン入りポストカードを励みに待つしかない!

■『女子高生に殺されたい』2巻
著:古屋兎丸
価格:691円(税込)
発売日:2016年8月9日(火)
出版社:新潮社