霧の山道で背後からついてくる操り人形のような女性、登山中になぜか豹変した友人の態度… 山に憑りつかれた男が語る怪異譚

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/14

img01

 山岳怪談の第一人者である、安曇潤平の怪異談イベント「安曇潤平 真夏の山岳怪談ライブ」が2016年8月4日(木)に開催される。

 雄大な山々や大自然の中には、日常では決して味わうことのできない素晴らしい体験や感動があるもの。しかしその一方で、日常では感じることのできない奇異や怪異に出会うことも多いと言われている。

 2016年7月25日(月)に『山の霊異記 幻惑の尾根』を発売した安曇は、1999年にくも膜下出血から奇跡的な回復を遂げた後、自身が主催するサイト「北アルプスの風」で怪談作品を発表。2004年からは「山の霊異記」シリーズを開始した。山をこよなく愛し、数々の山を登り続けながら山岳怪談を蒐集し続ける、山岳怪談の第一人者だ。

advertisement

 今回の「真夏の山岳怪談ライブ」では、そんな山岳怪談の中から安曇が選りすぐりの3作品をライブ形式で発表するというもの。背すじの冷たくなる怪談はもちろん、少し心がホッとするような話や、信州の山の素晴らしさについてのトーク、さらには松本や安曇野の名物店やグルメ紹介まで盛りだくさんの内容を予定している。

さらに、2016年8月8日(月)発売予定の最新刊『死霊を連れた旅人』のイベント限定先行販売や、既刊である『山の霊異記 霧中の幻影』『山の霊域 幻惑の尾根』の販売、サイン会も開催されることが決定しており、山岳怪談ファンにはたまらない一日になりそうだ。

2015年から制定された祝日「山の日」が目前に迫るなか、このイベントで山の恐ろしさと素晴らしさをじっくり味わってみてはいかがだろうか。

■「安曇潤平 真夏の山岳怪談ライブ
日時:2016年8月4日(木)18:00~19:30
定員:50名(申込先着順)
参加費:無料
会場:東京都中央区銀座5-6-5 NOCOビル「銀座NAGANO」
⇒予約は「安曇潤平 真夏の山岳怪談ライブ」特設ページより

■『死霊を連れた旅人
著:安曇潤平
発売日:2016年8月8日(月)
出版社:大和書房

■『山の霊異記 霧中の幻影
著:安曇潤平
装画:玉川麻衣
カバーデザイン:大原由衣
価格:1,300円(+税)
発売日:2016年7月2日(土)
出版社:KADOKAWA

霧の山道で背後からついてくる操り人形のような女性、登山中になぜか豹変した友人の態度、「死ぬ人の顔が見える」という三枚鏡…。登山者や山に関わる人々から聞き集めた怪異と恐怖を厳しい自然とともに活写する。山岳怪談実話の名手による、山の霊気に満ちた怪談集。

img02

■『山の霊異記 幻惑の尾根
著:安曇潤平
価格:640円(+税)
発売日:2016年7月25日(月)
出版社:KADOKAWA

閉ざされた無人の山小屋で起きる怪異、使われていないリフトに乗っていたモノ、山道に落ちていた小さな赤い靴の不思議。登山者や山に関わる人々から訊き集めた、美しき自然とその影にある怪異を活写した恐怖譚。山をこよなく愛する著者による、至高の山岳怪談。

※掲載内容は変更になることがあります。