2011ミステリー・エンターテインメント 1位・2位は東野圭吾  本人コメントも

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/27

作家生活25周年を迎えた東野圭吾が、素晴らしい快挙を達成。

『麒麟の翼』と『真夏の方程式』でダ・ヴィンチ1月号の「BOOK OF THE YEAR」ミステリー・エンターテインメントランキング1、2位を独占(ちなみに『マスカレード・ホテル』は、発売日が今回のランキング集計対象期間ギリギリだったため、ランクインしなかった)。
昨年に続く首位獲得、7位には『白銀ジャック』も入っている。『麒麟の翼』と『真夏の方程式』は東野作品の最高到達点の一つだ。加賀恭一郎と湯川学は、ただの探偵役ではない。登場人物の人生が深く掘り下げられ、加賀と湯川の謎解きは、その中に確かな希望の光を灯す。最高のミステリーであると同時に普遍的な人生と希望の物語だ。

東野圭吾さんは、今回のランキングに対して下記のコメントを寄せている。
「『麒麟の翼』が1位と聞き、かなり驚きながら喜んでいます。この一年はデビュー25周年ということで、『真夏の方程式』『マスカレード・ホテル』と合わせて3作の長編を刊行させていただきました。自分としては、いずれも自信作であり、出来に優劣はつけられません。そのうちの一作にこういう評価をいただけたことは、三作品の担当編集者たちにも励みになるだろうと思います。ありがとうございます」

ランキングは下記の通り。

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■1位 『麒麟の翼』東野圭吾(講談社)

■2位 『真夏の方程式』東野圭吾(文藝春秋)

■3位 『下町ロケット』池井戸潤(小学館)

■4位 『ジェノサイド』高野和明(角川書店)

■5位 『県庁おもてなし課』有川浩(角川書店)

■6位 『ゴーストハント』(全7巻)小野不由美(メディアファクトリー幽BOOKS)

■7位 『白銀ジャック』東野圭吾(実業之日本社文庫)

■8位 『ばんば憑き』宮部みゆき(角川書店)

■8位 『放課後はミステリーとともに』東川篤哉(実業之日本社)

■8位 『折れた竜骨』米澤穂信(東京創元社ミステリ・フロンティア)

(ダ・ヴィンチ1月号 「ミステリー・エンターテインメントランキング」より)