8月11日は「山の日」! 登山前に読みたい“山メシ”マンガ『山と食欲と私』

マンガ

公開日:2016/8/10

山と食欲と私(1)』(信濃川日出雄/新潮社)
『山と食欲と私(2)』(信濃川日出雄/新潮社)

 今年から8月11日が国民の祝日「山の日」に! “山ガール”という言葉も広がって久しく、登山は老若男女を問わず長らくブームとなっている。

 そんな登山で、誰もが少なからず楽しみにしているのが“食事”。「山で食べるインスタントラーメンは何よりもウマい」「ぶっちゃけ、山頂での食事とビールが目的で山に登っている」なんて人も実は多いだろう。

山と食欲と私』(信濃川日出雄/新潮社)は、そんな“山メシ”がテーマのマンガ。主人公は27歳の会社員・日々野鮎美。山ガールと呼ばれるのを嫌う、自称「単独登山女子」だ。

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 物語は各話読み切りで、「炊きたてご飯のオイルサーディン丼」「にんにくネギ味噌さけ雑炊」などなど、1話ごとに1つの山メシが登場。登山用ストーブで作られたこれらの料理が、絵の中から湯気が出てきそうなホクホク加減で、またウマそうなのだ!!!

 その料理はバリエーションも豊富。インスタントラーメンにちょっと高級なウインナーをプラスした「欲張りウインナ~麺」なんて豪快な山メシあり。下茹でしたブロッコリー・小エビ、マッシュルーム等と、ジップロックで水戻ししたパスタ、市販のシチュールーを合わせて煮込んだ「ホワイトシチューパスタ」なんて料理もあり。粉末スープや缶詰などを賢く使い、時短&手軽さを追求したメニューも多いので、荷物や時間が限られる山での食事のノウハウも学ぶことができる。

 またマンガの中には、「急な上り坂はジグザグに小股で登ると疲れない」「苦しいのは歩き始めの15分」などなど、登山初心者に役立つ小ネタも多数。“食事”を切り口にした登山入門マンガとしても読めるし、読むほどに「自分も山に登りたい&食べたい」と思えてくるマンガなので、登山経験がない人も楽しめるはず!

文=古澤誠一郎