業界初の試み! 芥川賞受賞作『コンビニ人間』のサイン会を“コンビニ”で実施!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/14

 『コンビニ人間』の芥川賞受賞を記念して、2016年8月24日(水)に著者・村田沙耶香のサイン会が開催される。コンビニ店頭での芥川賞受賞作家のサイン会は、もちろん今回が業界初の試みだ。

 『コンビニ人間』の主人公は36歳未婚女性・古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目に突入する。これまで彼氏がいたことはなく、オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長はいまや8人目。コンビニ食が毎日の食事で、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。

 周囲から不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、彼女を世界の正常な「部品」にしてくれる―。そんなある日、婚活目的の新入り男性・白羽に、コンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられストーリーが展開。現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説だ。

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同イベントは、本の街・神保町駅に近いセブン-イレブン・ジャパン神田専大通り店にて行われる。参加者には本物のビッグアメリカンドッグ1本がプレゼントされるという非常にシュールな企画。また、サイン会に参加の予定がない人も、同店で『コンビニ人間』を購入すると、ビッグアメリカンドッグ型のシオリがついてくるのでお見逃しなく。

■「村田沙耶香サイン会」
日時:2016年8月24日(水)14:00~
会場:セブン-イレブン神田専大通り店(千代田区神田神保町2-38-1)
定員:100名になり次第受付終了
お問い合わせ:03-3265-1757

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生まれ。小説家。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。2003年、「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作受賞。09年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。他の著書に『マウス』『殺人出産』『消滅世界』などがある。

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