【最強の自己紹介5段階】英語は「話そう」としなくていい! “カタチ”から入ればなんとかなるリアクション術!

ビジネス

公開日:2016/8/28


『英語の勉強は後まわし! “カタチ”から入るビジネス英会話』(ダイヤモンド社)

 今年こそは英語を勉強しようと思いながら、いつの間にか2016年も下半期に入っていました。どうやら、英語とお友達になることはないまま1年が終わりそうです……。

 しかし! 諦めるのはまだ早いです。せめて、今年中に“英語を話せる風”の自分になりたいとは思いませんか? 何かを始めるにあたって、まずカタチから入る派だ、というあなたに、ピッタリの英語本が登場しました。

英語の勉強は後まわし! “カタチ”から入るビジネス英会話』(ダイヤモンド社)

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 私達は英語の勉強というとすぐに、単語や文法が頭に浮かんできますが、まずその概念からぶち壊す必要があると著者の児玉教仁氏は言います。「話そう」とするのを止めて、「会話する」ことを意識するのです。

 会話とは即ち、リアクション。イメージしてみてください。英語で話しかけられたときに、単語を思い出そうとするあまり、真顔でだんまりになっていませんか? 反応の薄さに相手は「この人は話す気がなさそうだ」と思うでしょう。そうなるともう、話が弾むどころか、話しかけなきゃよかったとなるわけです。せっかく話す意志はあるのにもったいない!

 本書ではそんなときに「自分は英語を話す気持ちがあるんだよ!」、「やる気があるよ!」と伝えるためのリアクションの仕方を丁寧に解説しています。著者が提唱する、「最強の自己紹介」5つのポイントをご紹介しましょう。

最強の自己紹介の5段階

1、「あけっぴろげの笑顔でアプローチ」
グローバルコミュニケーションでは、控えめで柔和な笑顔は何の役にもたちません。口を開けて、前歯が見えるくらいニコッと笑うのが理想。自信が伝わり、相手をリラックスさせることができます。

2、「力強く自分を名乗る」
自己紹介はシンプルが一番。「I’m ◯◯」、もしくは名前のみでも十分です。多くを語る必要はなく、自分の名前というのが伝われば百点満点です。

3、「強いグリップの握手」
著者によると、握手は格闘技。日本人が思う以上に、西洋人の持つ握手のインパクトは絶大なのです。「結構強く握っている」感覚よりも、さらに強く握り、なおかつ3度小刻みにシェイクするのが理想の握手。

4、「アイスブレークで場を温める」
「How are you?」と尋ねられたとき、多くの人が「I’m fine thank you!」と答えるのではないでしょうか。これでは、せっかくの会話の滑り出しなのに、「元気だよ!」と自分の健康状態を伝えるだけで終わってしまいます。

「How are you?」には、必ず一言添えて返しましょう。例えば、

「Very well,thank you. I just had a great walk this morning.」(とてもいいです。ありがとう。今朝素晴らしい散歩をしました)

というように、小さなエピソードを加えるだけで、会話が続きます。

5、「決めのフレーズで綺麗に締める」
「It was nice to meet you!」(お会いできて良かったです)
「Nice to meet you!」(会えてよかった!)
など、締めのフレーズさえしっかり頭に叩き込んでおけば、あなたの自己紹介は完璧です。

 騙されたと思って、この5つのポイントを意識しながら一人でシミュレーションしてみてください。どうですか? 完全に“英語を話せる風”になっていませんか? それこそが、英会話のスタートなのです。このほか、アイコンタクトの仕方や、頷き方、声の出し方など、カタチから入るための英語の極意が多数紹介されています。

 英語の勉強がまったく手につかなかった人も、まだ間に合います。今年はひとまず、カタチだけ修得して、来年になったら英語の勉強を始めてみるのもいいかもしれませんよ。

文=中村未来(清談社)