メジャーでの登板、薬物への依存、逮捕…元野球選手・野村貴仁の波乱の半生

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公開日:2016/9/21

 「明も暗もどん底も、ここに記す」。元プロ野球選手・野村貴仁の波瀾の半生がすべてつまった『再生』が、2016年9月28日(水)に発売される。

 1969年、高知県で生まれ、高岡高校宇佐分校から三菱重工三原を経て、ドラフト3位でオリックスに入団した野村。現役時代は、絶対的なセットアッパーや中継ぎとして活躍。169センチと小柄ながら、「なめとんのか、この野郎!」と向かっていく強気なピッチングで球場を沸かせた。「野球を面白いと感じたことはない」という厳しいプロの世界で、愚直に投球に向き合い、1996年の巨人との日本シリーズでは、松井秀喜のバットを2回へし折るピッチングを見せ、オールスターにも2度選出されるなど、ファンからの信頼も厚い選手だった。

 メジャーリーグのブルワーズへも進出し順風満帆に見えていたが、そのなかでけがと鼻炎の持病から、ある薬物との関わりがでてくる。引退後には、覚せい剤取締法違反で逮捕もされるという波乱の人生が待ち受けていた。

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 2016年2月、久しぶりにメディアに登場した野村は、“ヘルメット仙人”と呼ばれるなど、その風貌でかつてのファンに衝撃を与えた。いったい引退後、なにがあったのだろうか。栄光、悲哀、けが、クスリ、逮捕、そして……疑惑がささやかれた薬物との関係は―。

 同書で野村は、これらの波瀾の半生をありのままにつづっている。愚直に歩んできたその生き様は、脚色されたイメージを覆すかもしれないが、野村のこれからの新しい一歩への決意も感じられる内容になっている。

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