西川美和のインタビューやカズオ・イシグロ幻の脚本も! 『MONKEY』最新号はまるごと映画特集!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/13

 アメリカ文学研究者であり、稀代のメキキスト・柴田元幸が編集長を務め、小説を通して今私たちが住む世界の魅力を伝えてくれる文芸誌『MONKEY』Vol.10が、2016年10月15日(土)に発売される。

映画と文学が交叉する場所をいろいろ思い出しながら、今号が出来上がりました柴田元幸

 最新号では「映画を夢みて」と題し、映画と小説をテーマに特集。ポール・オースターが最も影響を受けた映画「縮みゆく人間」について綴ったノンフィクション『映画に打たれて』 が掲載されるほか、カズオ・イシグロが新進作家だった頃にBBCのテレビドラマ用に書いた脚本『ザ・グルメ』も収録されている。

 また、10月に本木雅弘主演の映画「永い言い訳」の公開を控える、映画監督だけでなく小説家としても活躍する西川美和が、初めて映画監督を主人公に書いた短篇『我が心のデルフィーヌ』も掲載。スペシャルインタビューも行われており、西川が映画と小説、物語についての思いを語っていく。

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そのほかにも、『すっぽん心中』で川端康成文学賞を受賞した作家・戌井昭人がとりとめもなく音楽と映画について書いたり、ジャック・ロンドンの『火を熾す』を紹介したりと、映画に纏わるコンテンツを多数収録。1冊まるごと映画特集となっている。

 また、恒例のカバーイラストの猿の絵の記念すべき10回目は、手塚治虫。キュートな猿の表紙は、手塚ファンならずとも永久に保存しておきたくなるはずだ。

※掲載内容は変更になる場合があります。