安全ちゃん(13)目ざめよ世界人類! 朝4時起き生活のすすめ

更新日:2013/8/6

この企画は、清貧&妄想&アナーキーな安全ちゃんが書物の内容を実践し、時には大いに紆余曲折しながらリッパな人物へと成長していくさまを綴る、妄想と感動のドキュメンタリーである…

『朝4時起きですべてはうまく回りだす!』という本に影響され、昼夜逆転生活から早起き生活への次元上昇を目論み始めた私……。夜起きて朝眠る、闇の暮らしから脱却すべく、まず、本に書かれていた早起きのコツをまとめることに。
 

advertisement

紙「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!

池田千恵/マガジンハウス

「ワタミ」で鍛えられ、外資系コンサル会社で学んだ、最適ワーク・ライフ・バランスのつくりかた。一人の落ちこぼれOLは、「朝4時起き」を習慣化したとたん、仕事もプライベートも充実した新しい人生を突き進み始めた。

実践!早起きをラクにする7つのコツ

1: 「朝起きるときは、早くても遅くても、だれでも眠い」と念じる

二度寝の誘惑はたしかに堪えがたいもの。 しかし、二度寝したところで結局いつかは起きなければならず、朝起きる辛さそのものは変わらないという罠が……! それどころか、起きるという行為を二度繰り返している分、二度寝のほうが苦しみが大きいとさえいえる。

二度寝の誘惑に負けそうなときは、繰り返し「朝起きるときは、早くても遅くても眠い!」と念じ、不毛な二度寝スパイラルから脱出しよう!
 

2: 目が覚めたら何も考えずに起き上がる、と決める

二度寝の悪魔に付け入られる隙を与えるな! 朝起きたら、とにかく反射的にガバッと起きる! 一度起き上がってしまえば、自然と目が覚めるので安心。
 

3: 「朝少し我慢するだけで、一日が有意義になる!」と念じる

つらいのは朝の一瞬だけ! 一瞬だけ我慢すれば、一日のストレスが格段に減り、一日を有意義に過ごすことができる……。起きる辛さに比べて、得られるものが格段に大きいことを思い出せば「早く起きなきゃ!」という焦燥感も沸いてくるというもの。
 

4:blogやtwitterでみんなに早起き宣言をする

ネットの人たちに早起き宣言をし、あとには引けない状況を作ることで、自分をどんどん早起きへと追い込もう! 毎日起きた時間を報告することで、頑張った記録を見れば自信にもつながり一石二鳥だ。
 

5:あえて「次の日、朝早起きしないと間に合わない仕事」を残して寝る

「遅刻ギリギリまで起きられない!」ということは、逆に言えば「この時間までに起きなきゃマズい!」というプレッシャーがあれば起きられるということ。というわけで、仕事をあえて残したまま帰ってしまい、つぎの日の朝早く出勤してつじつまを合わせる……とすれば、確実に早起きが可能! 綱渡り的人生に自分を追いつめることで、早起きを実践しよう!
 

6:前日に「朝やることリスト」を作り、自分を追い込む

とはいえ、仕事をあえて残すなんて心臓に悪すぎて、逆に不眠症になってしまいそう……。そんな心配症の人は、次の日の「朝やることリスト」を前日の夜に作ってみよう! 「朝起きたら、まずなにをするのか」「なんのために早く起きるのか」を明確にすることで、自然と「やらなきゃ!」という気持ちになって、早起きしやすくなる。
 
更に、人間は中途半端をキモチワルイと思う習性を持っているもの。一度リストを作ってしまえば「リストを全部終わらせたい!」と思いから、自然と起きられる。
 

7:朝4時起きに失敗しても、6時前

「また寝坊しちゃった……。自分はなんて意思が弱いんだろう」
 
失敗して落ち込んで、いつしか無気力大陸に流されて早起きを諦めてしまう……のはちょっとまった! 朝4時起きを目指していれば、二度寝を繰り返しても6時前には起きられるし、普通の人より早起きに成功しているのだから、失敗しても自分を責めるのはやめよう! 何度失敗しても、諦めるより続けたほうがずっといいということを忘れないで。
 

 

安全ちゃんの早起き12days

というわけで、私も早起き生活に挑戦してみることに。果たして、昼夜逆転から脱出できるのだろうか…?
 

1日目:4時起床、22時半就寝

記念すべき早起き生活一日目! 昨日、起きてまだ8時間しか経っていない時点で無理やり寝たので昼寝的気分……。夜まできちんと起きていられるだろうか。とりあえず、せっかく早起きしたので健康的雰囲気を満喫したいと思い、街を散歩することに。コンビニにホームレスの人々が殺到しており、何事かと思い見てみると、安売りのおにぎりを購入するため並んでいるようだった。ゴミ回収のゴールデンタイムも早朝らしく、ホームレスは朝活派が多いようだ。

ホームレス=自由人というイメージがあったけれど、むしろ勤め人以上に早起きが死活問題であるということがわかった。人生は地獄……。
 

2日目:4時起床、23時就寝

今日もスムーズな起床に成功。今日は異常にやらなければいけないことが多いため、起床して即パソコン起動、無心で仕事にあけくれた結果、朝の10時には仕事の半分以上が終了……。よく考えると、仕事を始めてから6時間経っているので、10時に半分というのは早くも遅くもないのだが「朝の時点で半分終わっている!」という事実、プライスレス……。仕事そのものが半分に減ったかのような錯覚にとらわれる。
 

3日目:4時起床、23時半就寝

どんどん睡眠時間が減っている。一日8時間睡眠が必要な人間なのに……。このままでは睡眠不足で幻覚(あるいは白昼夢)を見る羽目になりそうだ。
 

4日目:4時起床、24時就寝

睡眠時間の少なさが気になる……。現在、一週間の半分くらいは実家で暮らしているため、夜は家族から有象無象の妨害を受け、全く眠れない。しかし生活リズムを他人にある程度合わせる必要があるのは仕方のないこと……。今のところ疲れはないが、こんなことで大丈夫だろうか?
 

5日目:6時半起床、23時半就寝

ギャー!ついに寝坊! でも、寝坊しても6時半だと思うと気がラクである。
 

6日目:6時半起床、24時就寝

今日も寝坊! 朝寒くて「部屋が温まるまで布団の中にいよう……」などと腑抜けたことを言っていたら二度寝してしまった。このままずるずる遅寝化が進行していくのか……?
 

7日目:4時起床、22時半就寝

な、なんとか早起きを復活させることに成功……! それにしても毎日寒く、心が凍りつきそうである。部屋の暖房が全く機能していないことに業を煮やし、エアコンの掃除をしてみたものの全く無意味……。
 

8日目:4時半起床、23時半就寝

枕元にドライヤーを起き、朝起きたらドライヤーで布団の中にがーっと温風を吹き込むという、暴力的な工夫によって寒さを耐え忍び起床。じぶんの発明家ぶりに感嘆したが、親にうるさいと怒られたため、このテクを使うのは断念せざるをえなそうだ……。
 

9日目:4時半起床、23時半就寝

暗闇の中、なんとか起きたらあまりの寒さに腹が痛くなった。太陽が部屋に射しはじめる7時ごろまで、部屋は製氷所並に寒い。
 

10日目:7時起床、23時半就寝

朝あまりにも寒くて、起きられない。ソ連でシベリア送りになった囚人よりマシ、と自分に言い聞かせてみるものの、ここはシベリアじゃないし、私は囚人じゃないので、寒さに耐えて起きる気にならない。

この寒さをなんとかしなければ、早起き生活はもはや不可能と悟り、電気毛布を購入。こいつに私の人生がかかっている……!
 

11日目:4時起床、23時就寝

電気毛布の威力はすごい。朝起きたらすぐ電気毛布の電源をオンにし、電気毛布を羽織ったまま起きることで、寒くて布団から出られない現象から解放された……! しかし、コードをずるずる引きずって歩くことになるため、なんとなくロボットにでもなったような気持ちに……。コードをうっかりひっかけてしまい転ぶというドジっ子現象が頻発。
 

12日目:4時起床、23時半就寝

今日も暗闇の中目覚めることに成功! 早起きすると、とにかく仕事が終わる時間が前倒しになるので気分が良い。そしてなぜか睡眠時間がものすごく少なくなっている……! 一体なぜなのかはわからないが、疲労感は全くなく、早起きの不思議というほかない。
 

 

早起き生活を終えて

早起きをすると仕事がはかどるというのは真実であり、毎日が充実するというのも真実だった! しかし「飲み会に行きにくく、社会性が損なわれる」「家族と足並みをそろえるのが大変」「朝は寒い」というデメリットがあるのも確か……。忙しい人や、資格試験の勉強など何かやりたいことがある人には激しくオススメだけれど、仕事はそれなりにこなし、家族との時間やプライベートを充実させたい場合は普通に朝6時とか7時に起きたほうがよさそうである。

とはいえ私は充実させるべきプライベートな時間がそもそもほとんどないので、今後も早起き生活を頑張りたい……!

 

安全ちゃん 今回の野望達成度!

 
世界を操る闇の平和主義者として暗躍する平和の鬼人となるために、世の古今東西の成功本、その他あらゆる本を読みあさり、その内容をおおいに実践してきた安全ちゃん。が、なかなかあがらないパラメーターに痺れを切らし、野望実現のため、いずこへか修行へと旅立つことに。この修行、何年かかるかわかりませんが、閉塞感漂う日本を救う“平和の鬼人”として、いつの日か戻ってきてくれることでしょう! というわけで、安全ちゃんの連載は、安全ちゃんが修行から戻ってくるまで、ひとまず休載させていただきます。ご愛読、ありがとうございました。安全ちゃん’ll be back!!
 

【過去の記事】
(第1回)本当に夢に向かって歩き出すための、10の秘訣-あるいは無気力大陸からのエクソダス
(第2回)やりたいことを1000個書き出せ! 自分の軸の見つけかた・実践編
(第3回)問題解決がヒュンヒュン早くなる2つの考え方と2つの技術
(第4回)ハードな自己分析で心が複雑骨折するのはもうイヤ! 安全ルートを探る旅
(第5回)ポジティブか、死か。どきどき人格改造大作戦!
(第6回)さよなら心の闇! ネガティブ感情を減らす7つのトレーニング
(第7回)人生を異様に好転させる、たったひとつの冴えたやりかた
(第8回)「一度部屋を片づけたら、もう二度と元に戻らない」戦慄の片づけ法
(第9回)実録・汚部屋脱出大作戦!
(第10回)目指せ! 非コミュ地獄からの脱出
(第11回)20代で伸びる人、沈む人。10の沈殿度チェック!
(第12回)朝4時起きですべてはうまく回りだす! 暗闇からの旅立ち編