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夫が朝起きてこないだけでイライラ…「キレる」「物に当たる」のはなぜ?心が劇的に落ち着く3つの方法


『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』(田房永子/竹書房)

 『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』(田房永子/竹書房)は『母がしんどい』(KADOKAWA中経出版)で自らの毒親体験を綴った著者が、実は自身も母のように激しくキレる人間であり、その傾向は結婚・出産しておさまるどころかエスカレートしているという告白からはじまる。普段はいたって温厚なのに、猛烈にイライラすると夫が朝起きてこないだけでつかみかかって怒鳴り、果ては自分で作ったばかりの野菜ジュースを投げつける。警察沙汰になったこともあるという。

 さかのぼれば子供時代はモラハラの母に、成長してからはこれまたモラハラの元彼にキレていた。相手が悪いのだと思っていたが、結婚後は穏やかな性格の夫に、愛してやまない娘に、果ては自分のミスにも激昂して物に当たるしまつ。そして毎回そんな自分にドンびきし、自己嫌悪に陥る…。こうなると、明らかに「誰か」が悪いわけではない。

 グーで殴る、物を投げる、泣き叫び暴言を吐く…もうそんな自分をやめたい。「本気でなおそう」と決意した著者は、あるセラピーに出会う。

3つの方法で心が劇的に落ち着いた! イライラと自己嫌悪にさようなら

 負の連鎖を抜けるきっかけになったのが、「ゲシュタルト療法」。このセラピーで、キレるのはダメ人間だからではなく、傷つきすぎていたからだと知る。過去に「おまえはダメ」「価値がない」と言われ続けたため心が傷つき、常に「私って最低。だから頑張らなきゃ」と思って生活している。だから何か一言でも注意されると「まだ頑張らないといけないの。もう無理! 死ねってこと!?」と激しく追い詰められてしまうのだ。キレるとは、自分を否定されすぎてパニックになることでもあった。

 傷ついた心を癒すには、素直な思いをそのまま認めること。一般的な価値観をふりかざして本心を封印せず(例えば「どんな親も子供を愛しているのだから」「夫は養ってくれるのだから」と言われると、本音は言い辛くなる)、どんな思いであってもその存在を認める。吐き出す。そうすると、驚くべきこと にあれほど煮えたぎっていた怒りが消えるのだ!!

 素直な思いを、「心」をそのまま認めるコツは、

1. 休む(キレ癖のある人の心は、普段からヘトヘト。とにかく無理しない)
2. 自分をほめる(自分をケナすのがキレる原因。ムリヤリにでもほめる)
3.「今ここにいる」ことを考える(過去や未来、状況や世間体を離れ、目の前のものだけに集中する)

 ということだ。

 自分の「心」を大事にできると、夫や子供の「心」にも自然に寄り添える。著者の家族は少しずつ良い方向に変化しはじめた。

 自らのキレ癖をなおしたい人はもちろん、キレやすい上司や部下、家族に悩む人も必読のコミックエッセイだ(ただし場合によっては専門家に頼った方がよい)。さらりと読めるのが魅力だが、内容が濃いため、再読・再々読をお勧めしたい一冊だ。

文=青柳寧子

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