安心して出かけられる!ドライカレー、パングラタン…みんなが喜ぶアツアツ「留守番めし」レシピ!【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/11/7

『「留守番めし」の作りおき』(牧野直子/文化出版局)

 独身の時は気兼ねなく出かけられていたのに、結婚をして子供ができるとご飯のこともあって、なかなか自分だけで外出しづらくなります。旦那さんが料理をする人であればそこはクリアになるかもしれませんが、なかなかそうはいかないもの。そんな時に留守番する人が簡単に美味しくできたてを味わえる『「留守番めし」の作りおき』(牧野直子/文化出版局)が発売されました。基本は「主菜1+副菜1+ご飯」で、炊飯器のタイマーをセットしてアツアツのご飯を食べられるようにする、1品は温かい料理にする、ドレッシングは野菜にかけず別の器に用意しておく、冷たい料理は最初から器に盛り付けてラップをして冷蔵庫で保存しておくなどといった、喜んでもらえる「留守番めし」を作るにあたっての約束事が書かれていて、これにのっとって作られたレシピがたくさん紹介されています。これさえあれば外出する方も留守番する方もお互いにハッピーに過ごせること間違いなしです。そこで今回は、この中から実際に3品作ってみました。

1、スパイシー&さわやかな組み合わせ「レーズンたっぷりドライカレー&にんじんとオレンジのサラダ」(P.10)


 ドライカレーは、まずボウルに豚ひき肉、塩、カレー粉を入れてもみ込んで下味をつけます。サラダ油を熱したフライパンで玉ねぎ、ピーマンを炒め、ここに先ほどのひき肉を加えてポロポロになるまで炒めます。さらに、トマトジュース、カレー粉、砂糖、塩、こしょう、レーズンを加えてよく混ぜ、ふたをして20分ほど煮たら、仕上げにカレー粉、塩を加えて混ぜれば完成です。

 にんじんとオレンジのサラダは、ボウルに千切りしたにんじん、薄皮をむいたオレンジ、からいりしたくるみを入れて、ここに酢、砂糖、塩、オリーブオイル、オレンジの果汁をまぜたドレッシングを加えてあえれば完成です。

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 1品目は、主菜に温め直すだけで食べられる簡単ドライカレーレシピです。留守番をする方としては、できる限り調理はせずに、でも温かいものを食べたいもの。そんな願望をこのドライカレーなら叶えてくれます。出かける人は、ドライカレーを温め直しやすいようにフライパンに入れたままにし、ご飯は炊いて保温状態にしておきます。また、副菜のサラダはたっぷり作って中鉢に盛っておき、食べる時は各自の器に取り分けてもらうようにします。そうすることで、温かい料理をアツアツのまま、食べたいものは食べたいだけ食べてもらうことができます。ドライカレーはスパイシーだけれどレーズンが入ることでコクや甘みもあって、子供から大人まで好まれる味に。サラダは、オレンジの爽やかな酸味がドライカレーを食べた後の口をさっぱりにしてくれ、本当に相性ぴったりの組み合わせです。

2、体の中から温まる「パングラタン&簡単ミネストローネ」(P.54)


 パングラタンは、最初バターを熱したフライパンで食パンを両面焼きます。これを耐熱容器に入れ、この上にハム、ホワイトソースの順にのせたらピザ用チーズを散らしてパセリをふります。食べる時にオーブントースターでチーズに焦げ目がつくまで焼けば完成です。

 簡単ミネステローネは、まず、オリーブオイルを熱したフライパンにキャベツ、玉ねぎ、にんじん、ミニトマト、ベーコンを入れてしんなりするまで炒めます。これを鍋に水、顆粒スープのもとと一緒に入れて煮立てれば完成です。

 2品目は、定食のような留守番めしではなく、少し趣向を凝らした、仕上げだけ自分でやってもらうアツアツパンレシピです。準備をしておく人はパングラタンを耐熱容器に入れ、焼くだけにしておきます。ミネストローネは温め直せるように鍋のままにしておきます。これにより、トロトロアツアツの食事を楽しむことができます。パングラタンだけだとちょっと重たくなりがちですが、さっぱり系のミネストローネを合わせることで中和され、どちらも最後まで美味しく食べることができました。また、スープで野菜をたっぷり摂ることが出来るので、栄養バランス的にも良い組み合わせです。

3、甘酸っぱいケチャップ味がクセになる「豚肉のケチャップマリネ&コーンスープ(P.62)


 豚肉のケチャップマリネは、鍋に酒、水、長ねぎ、しょうがを入れて火をかけ沸騰したところに、豚薄切り肉を1枚ずつ加えてしゃぶしゃぶします。お肉の色が変わったら、トマトケチャップ、すりおろしにんにく、酢、砂糖、塩、こしょう、オリーブオイル、パセリを混ぜたマリネ液に入れ、さらに玉ねぎも加えてあえ、味がなじめば完成です。

 コーンスープは、鍋にクリームコーン、牛乳を入れて温め、塩とナツメグで味を整えれば完成です。

 3品目は、冷めても美味しい冷しゃぶレシピです。しかも、通常の冷しゃぶだとつけダレにつけて食べますが、今回はもともと冷しゃぶに味付けをしておくので、食べる人は、盛り付けられた大皿を冷蔵庫から出すだけですぐに食べられます。また、ここでは主菜を冷たい料理にしたので、留守番めしの約束にのっとって、温かいスープを合わせました。味も、さっぱりした主菜と濃厚な味わいのスープという組み合わせなので、食べ終わったあとももたれたりすることなく、美味しく食べられました。あとは、ボリューム的にほかほかご飯もつけておけば、立派な定食の完成です。

 ちなみに、他に紹介されている「お弁当仕立て」の留守番めしをたまに作ると、またいつもと違った雰囲気が味わえると評判のようです。

 

家族がいる人もいない人も、すぐに温かい料理が食べられるのはかなりの幸せ
今回は家族の留守番めしを想定して紹介してきましたが、留守番めしは何も家族だけのためではなく、一人暮らしの人が疲れて帰ってきた自分のための速攻晩御飯にももちろん使えます。どちらにしても、すぐに温かい料理が食べられる幸せを感じずにはいられないはずです。作る人はその幸せを感じてくれることを想像して今日も留守番めし作りに勤しみましょう。

文=JUNKO