たった食材2つでメインディッシュが完成! がんばらなくてもおいしくできる、人気料理家ワタナベマキさんのおかずレシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/11/10

『食材2つでささっとメインディッシュ。』(ワタナベマキ/主婦の友社)

 夕飯の献立を考える時には、だいたいメインディッシュを考えてからそれ以外の副菜などを考える人が多いかと思います。でも、このメインディッシュを考えるだけで、あの食材も必要、この食材も必要…と、いろいろな材料が必要となり、結局副菜まで考えるのが面倒になって、ご飯とメインディッシュだけの献立になった経験ってあったりしませんか?

 そんな人におススメなのが『食材2つでささっとメインディッシュ。』(ワタナベマキ/主婦の友社)です。ワタナベマキさんは、『冷凍保存ですぐできる絶品おかず』(家の光協会)『そうざいサラダ』(主婦と生活社)の2冊が、2015年の料理レシピ本大賞【料理部門】に入賞した人気料理家。本書では、たった2つの食材で見た目GOOD、ボリューム満点、しかも簡単なおかずレシピが100品も紹介されていて、「これなら自分でも作れるかも」と思えるものばかりです。そこで、今回はこの中から、肉おかず、魚おかず、豆腐おかずの3 品を実際に作ってみました。

1、ホクホクレンズ豆で食べ応え十分!「ソーセージとレンズ豆の煮込み」(P.45)


 オリーブ油とにんにくを入れたフライパンを熱し、香りが立ってきたらソーセージを入れて焼き目をつけます。ここに、茹でたレンズ豆、ドライオレガノ、白ワイン、ローリエを加えて8分ほど煮たら、最後に塩こしょうで味を整えれば完成です。

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 1品目はソーセージを使った肉のおかずレシピです。ソーセージというと、そのまま焼いて食べるか、スープや炒め物に入れたりと、あまりソーセージ自身がメインディッシュのメイン食材になることは少ないと思います。でも、このレシピでは、ソーセージが持つうまみを存分に生かした味付けで、ホクホクしたレンズ豆と一緒に食べることで、食べ応え十分な立派なメインディッシュになりました。見た目もビストロのメニューにありそうな感じでオシャレで、ワインにぴったりなおかずです。

2、濃厚なクリームソースが絶品!「鮭とまいたけのクリーム煮」(P.67)


 オリーブ油を熱したフライパンに、鮭を入れて両面に焼き目をつけます。ここに白ワインを加えてふたをして8分ほど蒸し焼きにします。ふたを開けたら、まいたけを加えて炒め、生クリーム、バターを加え、最後に塩こしょうで味を整えれば完成です。

 2品目は、これからの季節に旬を迎える鮭とまいたけを使った魚のおかずレシピです。鮭ときのこの組み合わせは、炒め料理などでよく使われる組み合わせですが、ここでは生クリームとバターという、寒い時期にはもってこいな美味しい組み合わせとコラボすることで、いつもの鮭がとってもオシャレに変身しました。しかも、まいたけと一緒に煮込んだことで、クリームソースにより一層深みが出て絶品ソースになり、このソースがあればいくらでも鮭を食べられそうなくらい美味しい一皿でした。この味が、この少ない食材&短時間で出来たのは驚きです。

3、シンプルで優しい味が体に染み渡る「肉どうふ」(P.82)


 鍋にこんぶ、しょうが、酒、水を入れて火にかけ、煮立ったら木綿豆腐、豚肉を入れ、7分ほど煮ます。最後に塩、しょうゆを加えて3分ほど煮れば完成です。

 3品目は、こちらもこれからの季節に温かい料理で楽しみたい豆腐のおかずレシピです。肉どうふというと牛肉で作ることが多いと思いますが、ここでは豚バラ薄切り肉を使うことで、よりうまみが出やすく、この出汁をしっかり吸った豆腐がホクホクで、シンプルで優しい味付けだけれど、お腹の中からじんわり温まる上品な一品でした。これはもちろん、日本酒や熱燗などがぴったりですよ。寒い夜にぜひこれで温まって下さい。

食材が2つなら、「頑張らなきゃ!」というハードルが一気に下がる!
今回作った3品は、実はすべて冷蔵庫の中にあったものだけで作れて、全く新しい食材を買う必要はありませんでした。それでも、今までに全く味わったことがない料理が完成し、しかもどれも短時間で美味しい料理が作れたので、出来上がりの満足度はかなり高いものでした。今まではメインディッシュを作るにあたり、たくさんの食材を準備することだけでビビッてしまって、なかなか手の込んだものを作ろうという気になれませんでしたが、今回のようにたった2つの食材で立派な料理が作れるのであれば、かなり気持ちのハードルも低くなって、気軽に取り組めた気がします。これなら日々の料理作りも、もっと楽しめそうです。

文=JUNKO