孤独な青年はなぜ殺人犯になったのか―。残酷な日々を過ごしてきた彼に下る「審判」とは? 石田衣良『北斗 ある殺人者の回心』中山優馬主演でドラマ化

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公開日:2016/11/13

 直木賞作家・石田衣良の傑作小説『北斗 ある殺人者の回心』が、2017年3月に中山優馬を主演に迎えてドラマ化されることが発表された。衝撃的な内容のため映像不可能と言われていた同作のドラマ化に、ファンからは「この過激な内容をドラマ化って本気か? と思ったが制作陣見たら期待しかない!」と興奮の声が上がっている。

 主人公は両親から凄惨な虐待を受けて育った青年・端爪北斗。北斗は養護施設で里親となる近藤綾子に出会い、初めて“愛”を知る。少しずつ心の闇から解放されていくが、数奇な運命に翻弄され、いつしか殺人犯として拘留されるまでに。国選弁護人の高井聡一に「僕を、死刑にしてください」と言い放った北斗に下される審判とは――。

 原作は1997年に『池袋ウエストゲートパーク』でデビューして以来、ベストセラー作品を数多く発表してきた石田が、2012年に発表した“デビュー15周年の結論”と自負する作品。残酷で苦しいテーマながらも愛を求める人間たちの運命を丁寧に描いた内容が多くの読書家を唸らせ、翌年には「第8回中央公論文芸賞」も受賞している。

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 同ドラマの脚本・監督は、映画「脳男」や「グラスホッパー」を手がけ、同作の映像化を熱望していたという瀧本智行が務める。また主人公の北斗を演じる中山も、役作りのために12kgの減量をするという熱の入れよう。出演については「台本を読んだ時最初に『背負いきれるか』という心配がありました。一方で、こんなに素晴らしい作品が自分の手の届くところにあると思うと身震いが止まらなくて…」と熱い思いを語っている。

 原作ファンからは「中山君の努力を考えたら期待せずにはいられませんっ」「熱量の高い制作陣によって生み出される北斗、これは見なきゃ絶対後悔する」「あの傑作がドラマ化? って思ったけど、作り手の気合い半端ないな! こっちも本気で見るぞ!」といった声が上がっている。

 多くの読書家から支持される衝撃作『北斗 ある殺人者の回心』が本気の制作陣の手でどう生まれ変わるのか、自分の目でしっかりと見届けよう。

■連続ドラマW「北斗-ある殺人者の回心-」
放送日:2017年3月予定
放送局:WOWOW
原作:石田衣良『北斗 ある殺人者の回心』俊
監督:瀧本智行
出演:中山優馬 ほか
⇒連続ドラマW「北斗-ある殺人者の回心-」公式サイト