やっぱりクックパッドはすごかった! “ラクに美味しく”を叶える100のコツ!【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/11/13

『クックパッドのアイデアレシピ&裏ワザ』(宝島社)

 今一体何冊出ているのか分からないくらい出版されている「クックパッド」関連本。それだけ魅力的なのだろうが、もう多すぎてどれがいいのか分からないよ!思っていた。そうしたところ、先日久々に「これは……!」という本を見つけた。『クックパッドのアイデアレシピ&裏ワザ』(宝島社)というレシピ本だ。

 今まで、料理の裏ワザやアイデアを集めた本は、基本的に写真が少なく文字が多いことほとんどで、よほど興味がないとなかなか読み切ることができなかった。しかし本書は全ページカラーで写真も多く、どこを開いても美味しそうなメニューが目に飛び込んでくる。しかも内容も「面白そう!やってみたい!」と思うものばかり。そこで、その中でも特に気になった4品を、実際に作ってみた。

1、「パン粉&しゅうまいで肉まんに大変身!」(P.9)


 まずは、皮も中身も作らなくていい手作り肉まん。小さめのボウルにラップを敷き、その上でパン粉と牛乳を混ぜる。真ん中に市販のしゅうまいを置いて包み、レンジで加熱するだけ。

advertisement

「そうは言ってもパン粉と牛乳だし……」とラップを恐る恐る剥がしたのだが、見た目も触り心地も驚くくらい肉まんだった。まるで初めから肉まんだったかのよう。食べてみても、やっぱり肉まん。しかも中身は企業が改良を重ねたしゅうまいなので、当然美味しい。1人暮らしだとパン粉は余りがちなので、これはぜひとも定番メニューにしたい。

2、「余ったうどんをドーナツに昇格!」(P.12)


 2つめは、こちらも超簡単なうどんドーナツ。うどんに小麦粉をまぶし、3本をねじって形を整えて油で揚げるだけ。仕上げに砂糖をまぶす。

 表面はカリカリ、中はもっちりとした食感で、シンプルな飽きない味。チョコレートやシナモンをかけて食べても美味しいそう。また、醤油や一味、塩などで味付けすれば、甘くないお菓子としても楽しめる。好みでいろいろな応用ができそうな一品。

3、「お手軽×大満足なハッセルバックポテト」(P.36)


 3つめは、最近人気のスウェーデン伝統料理、ハッセルバックポテト。切り込みを入れたじゃがいもをレンジで加熱し、にんにくとバターを合わせて溶かしたもの、塩コショウ、マヨネーズをかけてベーコンを挟む。粉チーズをふり、250度のオーブンで10分焼いて、溶けるタイプのチーズをのせて溶けるまで焼けば完成。じゃがいもは、割りばしで両サイドを挟むと綺麗に切れる。

 バターやにんにく、ベーコンの旨みをたっぷりと吸ったじゃがいもは、これだけでご馳走! 簡単なのに見た目も豪華なので、ちょっとしたイベント事の一品にも使えそう。

4、「まぜて焼くだけ! もちもちのおからナゲット」(P.49)


 最後は、豆腐とおからとは思えない節約ナゲット。豆腐とおから、片栗粉、パン粉、鶏がらスープの素、粉チーズを混ぜ、形を作ってオリーブオイルでこんがり焼けば出来上がり。フォークで筋をつけると、よりナゲットらしくなる。

 サクッモチッとした食感とチーズの風味、鶏がらスープの素で、肉を使ってないとは思えない味わい。腹持ちもいいので、作って置いておくと非常に便利。ごま油で焼いたり、具材を加えたりしてアレンジしても美味しそう。

 どのレシピも驚くくらい簡単で、しかも身近な食材であっという間に作ることができた。人が集まる場で作って出せば、それだけで話題になりそう。料理が好きなら必ず気になるワザやアイデアが、ぎゅっと詰め込まれている。

 この『クックパッドのアイデアレシピ&裏ワザ』には、他にも「マンモス風肉焼」や「春巻きの皮で作るカレーパイ」「ボリュームたっぷりの四角いタコ焼き」など、日々の料理がグッと楽しくなりそうなレシピが満載。「食べ物で遊ぶな」とよく言うが、本書のような遊び心のある調理の結果美味しいものができるなら、一石二鳥である。

文=月乃雫