「不倫をするのは無駄にポジティブな人間」「玉袋が好き」……下品で気高いツイート女王・深爪の『深爪式』が、いろんな意味でスゴい

恋愛・結婚

更新日:2016/11/28

深爪式 声に出して読めない53の話

著:
出版社:
KADOKAWA
発売日:

『深爪式』(KADOKAWA)

 有象無象、魑魅魍魎がはびこるツイートが話題になり、多くの人々に深い爪あとを残すアカウント「深爪」(@fukazume_taro)氏をご存じでしょうか? 彼女は一介の主婦にも関わらず、11万人のフォロワーを抱え、ツイッターの女王と呼ばれている。著名人にもファンが続出しているという、彼女のつぶやき最大の特徴といえば“シモネタ”。たとえば……

「私の場合、初対面でいきなりタメ口きかれたら、確実に心の扉を閉ざすんですけど、もし、佐藤健くんに『今日の服かわいいじゃん。似合ってるよ』とか言われたら股の扉を全開放しちゃうので、本当に人間とはわがままな生き物だと思う」

 など、絶妙な表現を駆使して“エロエッセンス”を振りかけるシモネタワザは、もはや職人の域(?)。そんな深爪氏、初の紙書籍『深爪式』(KADOKAWA)が先日発売されました。蛍光ピンクに金ピカ箔押しの表紙、極めつけにGLAYのギタリスト・HISASHIの帯コメントなど、何やら豪華絢爛な同書には、本人のセキララなエロ人生や、深爪流SNSとのつきあい方など、声に出して読めない53の話を掲載。共感反感なんでもアリなコラムが満載です。

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 たとえば、2016年を語るうえでは外せないキーワード“不倫”についても、「不倫の元凶は『ポジティブ』である」という、独自の切り口から攻め込んでいます。

 金回りもよく、年齢のわりに見た目のいい、妻子持ちの男性と不倫していた深爪氏の友人が、ある日「結婚を考えている」と言い出したのだそう。さらに、友人は「彼は誠実だから」とのたまう始末。

「いつも不思議に思うが、いわゆる『略奪』をする女性は『たとえ彼を手に入れたとしても、その男は現在の相手を裏切ってほかの女に手を出すような不実な人間であり、自分も同じ目に遭う可能性がある』という点についてどう折り合いをつけているのだろうか。そうツイッターでつぶやいたところ、『自分だけは大丈夫だと思ってるんですよ』というご意見が多数飛んできた。確かに、『自分だけは例外』と信じられる前向きさがなければ、そんな関係は続けられないだろう。

 そういえば1万回ダメでも1万1回目は変わるかもしれないというようなメッセージを歌ったドリカムの人や『元気の押し売り』と揶揄されたベッキー、そして、とにかく明るいファンキー加藤といった不倫で話題になった人たちにはみな一様にポジティブなイメージがある。納得だ。(中略)『奥さんを裏切っているけど誠実な人』という矛盾が正当化できるくらいポジティブな人間でなければ、精神的負荷が高い『不倫』という行為は続けられないということだ」

 このように、不倫をする人=ポジティブ人間という持論を展開。たしかに、昨今不倫で話題をさらった人々の名前を見ると、説得力が増しますね……。ポジティブな人間が苦手な深爪氏は、「不倫をするのは無駄にポジティブな人間」説を世に広め、世の中から“ポジティブ”を撲滅していきたい、とのこと。同氏の壮大な野望、応援します。オチには「不倫が趣味で既婚男性を片っ端から食い散らかしてる女」が不倫男性と別れた理由が綴られているのですが、彼女の思考回路が斜め上のポジティブさだったので、続きはぜひ同書で読んでいただきたいところ。

 そのほか、おっさんにダジャレ好きが多い理由を「なぞなぞ本」から考察したり、実体験を交えたセックスレス脱出方法など、声には出せなくとも膝を打つようなコラムが盛りだくさん。とくに、今回書き下ろしたコラム「すばらしきかな玉袋」では、著者の玉袋愛が炸裂しています。読後は、これが混沌……とつぶやいていることでしょう。多分。

 平淡な日々にぼんやり退屈を感じているならば、性欲モンスター、女、主婦などなど、さまざまな観点から仮設を立てまくる“深爪式”思考法を、同書から学んでみるのも一興かもしれません。

文=マルイカナコ(清談社)

この記事で紹介した書籍ほか

深爪式 声に出して読めない53の話

著:
出版社:
KADOKAWA
発売日:
ISBN:
9784047343160