「口ぐせ」で人生は本当に変わるのか? ついつい言ってしまいがちなNG口ぐせ3パターンとは?

暮らし

更新日:2016/12/8

『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』 (小池浩/サンマーク出版 )

 人生で大成功する人は、ほんのひと握り。どうせ自分には運も才能もないから─。そんなふうに、あきらめてしまっている人はいないだろうか。人生は、なかなか自分の思い通りには行かないもの。しかし、宇宙のオイシイしくみを知って口ぐせを変えれば、あなたの人生は面白いほど好転するかもしれない。

借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』 (小池浩/サンマーク出版 )の著者は、事業に大失敗して2000万円の借金を抱え、人生のどん底を味わっていた。借金の保証人が自分の親であるため、死ぬにも死ねない状態。「助けて!神様、仏様、ご先祖様、宇宙様!」と懇願する著者の前に「久しぶり~!」と現れたのが、ドSの宇宙さんだった。そこから宇宙さんのスパルタ授業によって、借金全額返済への人生大逆転が始まる。スピリチュアル初心者でも、著者と宇宙さんのコミカルな会話に引き込まれて、サクサクと読み進めやすい一冊である。

 宇宙のオキテの基本とも言えるのが、「願いは現実になる」ということ。つまり、現状は意識的であれ無意識であれ、自分が過去に宇宙へオーダーしたことの結果なのだ。ただ、宇宙は解釈や深読みはせず、人々がつぶやいた口ぐせを忠実に増幅する。「さっぱり商品が売れない。こんな借金返せない。無理だ、もうダメだ」という著者の口ぐせがそのまま宇宙へオーダーされ、現実として届けられたというわけだ。

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 人間が陥りがちな口ぐせには3つのパターンがあり、まず1つめがこういった「自虐口ぐせ」。2つめが「なんとかしてください」という「懇願口ぐせ」。つぶやき続けると、「なんとかしてくれ!」という状況が押し寄せてくるというから恐ろしい。そして3つめが「夢心地口ぐせ」。願いが現実になるのなら、「お金持ちになりたい!」「世界一周したい!」とオーダーしたくなるものだが、これは間違ったオーダーの仕方。永遠に「焦がれているだけ」の状況が続いてしまう。では、どうすればいいのか。3つのNG口ぐせをやめて、代わりに「完了口ぐせ」を使うようにする。「お金持ちになった」「世界一周をした」というように、結果を決めて完了形で口にするのが正しいオーダーの仕方だ。

 ただ、長年ネガティブな口ぐせを発していた人は、願いを宇宙に届ける宇宙パイプがドロドロに詰まっているという。そのため、新しい願いが宇宙に届くまで時間がかかってしまう。すると、「全然かなわないじゃないか。やっぱりダメか…」とあきらめて逆戻りになってしまう可能性も高い。そこで、宇宙パイプをクリーニングするのに効果的なのが「ありがとう」という言葉。ネガティブな言葉によるマイナスエネルギーを中和してくれるという。人の意識には、表側の顕在意識とそれよりはるかに大きなエネルギーを秘めた潜在意識がある。これまで自分に対して否定的な言葉を使っていた場合、潜在意識はすっかりうつ状態に陥ってしまっている。「ありがとう」に加えて「愛してる」という言葉をつぶやき続けると、顕在意識と潜在意識が相思相愛になるという。そしてオーダー力は一気に6万倍にもなるのだとか。

 こうして6万倍のオーダー力を手に入れた著者のまわりでは、次々と小さな奇跡が起こるようになる。実は、宇宙が起こす奇跡に定員はなく、宇宙は奇跡の在庫過多状態であるという。あなたからのオーダーを、宇宙は心待ちにしているのだ。お金や能力すらも宇宙から湧いてくるそうだ。そんな宇宙のしくみを知って驚く著者に、宇宙さんはこう言い放つ

「だからよ、宇宙ってのはおいしい場所なんだよ!自分から塩ばっかなめてんのはおまえだろ」

 本書の内容を「バカバカしい」と一笑に付すか、信じて実践して奇跡を手に入れるかはあなた次第だ。

文=ハッピーピアノ