人の本音はわずか一瞬の“反応”に漏れ出る…「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く

暮らし

公開日:2016/12/1

 米国の犯罪捜査の最前線でも活用される心理プロファイリング法を網羅した『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』が、2016年11月4日(金)に発売された。

 1960年代、それまで民族由来だと考えられてきた人間の表情は、時代も人種も問わない人類普遍のものであることが、心理学者のポール・エクマン博士の研究により明らかとなった。その後、米国を中心に表情に関する研究が進み、分かってきたことは「約0.2秒の一瞬の表情と動作に人の本音は現れる」という驚くべき研究成果だ。

 米・FOXで2009年から2011年にかけて放送され、日本国内でも人気を博した海外ドラマシリーズ「ライ・トゥ・ミー」(原題“Lie to Me”)は、微表情や動作から犯罪者の心理を見抜く手法が鮮やかに描かれたドラマだが、現在では犯罪捜査の現場のみならず、ハリウッドCG映画、ゲームなど、あらゆるジャンルに応用されている。

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 そして、この技術を対人関係のコミュニケーションや対人心理に落とし込んだのが同書だ。著者は、日本では数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人である清水建二。そんな清水が「一瞬の『反応』から相手を見抜く」方法や「相手の『声』から本音を見抜く」方法など、どんな心理テクニックよりも強力かつ実践的なメソッドを紹介。

「相手の気持ちがよく分からない」「昨日は元気だったのに、急にどうしたんだろう」と、読めない対人関係のもどかしさもスッキリ解消してくれるだろう。

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清水建二(しみず・けんじ)
株式会社「空気を読むを科学する研究所」代表取締役。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でコミュニケーションを学ぶ。日本国内にいる数少ない認定FACSコーダーの一人。20歳のときに巻き込まれた狂言誘拐事件をきっかけに、ウソや人の心の中に関心を持つ。現在、公官庁や企業で研修・コンサルティングを行う一方で、バラエティ番組で政治家や芸能人の心理分析をしたり、ドラマ「科捜研の女シーズン16」の微表情監修など、メディアでの実績も多数。

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