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職なし彼女なし、独身34歳のダメ男を救ったのは○○だった…! あのよしもと芸人もハマった!? マンガ

『タニクちゃん』(よねまる/祥伝社)

 よく、「サボテンに話しかけるとよく育つ」なんて話を聞きますよね。「植物なのに感情があるの!?」なんて半信半疑ですが、確かに動物とはまた違った生命エネルギーを感じさせるのが“多肉植物”。ムチムチとした葉っぱや、多種多様な独特のビジュアルが魅力で密かなブームが続いている多肉植物に “植物大好き芸人”として知られるイシバシハザマのハザマ陽平さんも心酔しているそう。

 そんな多肉植物が自ら“喋り出す”漫画があります。何を言っているかわからないと思いますが、とにかく、多肉植物が喋り出すのです。それは、思わず我が家のタニクも話せるようにならないかな~と思ってしまうほど、愛らしいのです。

 連載型新作マンガ配信サービスGANMA! にて連載中の『タニクちゃん』がコミック化。このたび第2巻が発売されました。「作者のタニク好きな感じが伝わる本格派タニクコミック」としても定評のある本作。

 職なし、独身、彼女なし、の花田章は、母親が世界一周に行く間、彼女が経営する多肉植物専門店「TAPAS」を任されることになります。もちろん、彼の多肉植物に関する知識はゼロ。「とにかく水あげときゃいいんだろ」なんてテキトーに済ませようとします。そんな彼の姿を見て、店内の多肉植物たちは自らの生命の危機を感じ、“お花の妖精”に彼を手助けするための力を与えてもらうよう願います。

 翌朝、“エケベリア”に水を与えた章は、水を顔に吹かれて動転。そこには腕を組んだエケベリアが仁王立ちしながら怒っているではありませんか。魔法にかけられて喋り出すようになった店内の多肉植物たちは、章に自分たちの扱い方を手取り足取り、ときにストイックに教育し始めます。

 章同様、多肉植物を全く知らなかった私は、読んでいると新たな発見ばかりでびっくり。そもそも、水を与えすぎてダメにしてしまう、なんてことがあること自体知りませんでしたから。可愛いビジュアルの多肉植物たちがギャーピー言いながら自分たちの扱いを章に教えているうちに、こちらもすっかり知識が豊富に。正直、これで多肉植物がほしくなるひと、たくさんいるだろうなあ。

 そして、この作品は、単なる多肉植物育成漫画ではないところも見所。毎回多肉植物を中心とした恋愛模様も描かれていて、それがまた可愛らしいのです。THEダメ男の章も、しょっちゅう女の子に気を惹かれては玉砕している姿に、不思議と母性をくすぐられてしまう読者も多数。

 ええ、もちろん、人間同士の恋愛だけではありません。多肉植物から人間への恋心もこの作品だからこその醍醐味。園芸名「乙女心」のセダムは章にすっかりほの字の多肉植物。ひたむきにいじらしく章を想う姿にキュンキュンしてしまうひともきっと多いはず。

 何も知識がないまま店を任された章は、多肉植物の努力のかいあってか、だんだんと多肉植物の扱い方に詳しくなっていきます。2巻では、なんとそんな章が町内会で子供達を喜ばせるために一肌脱ぐ場面も。章も読者も少しずつ成長して、多肉植物に夢中になっていきます。

 こんな植物と一緒に家で過ごせたら、きっと一人暮らしも寂しくないだろうなあ、なんて読後はすっかりネットで多肉植物について調べている私。

 ニッチな分野だけど、内容は王道ストーリーをいく、そんな多肉植物育成コメディ。きっと読んだらあなたも多肉植物をほしくなるはず。ときめきと笑いと、多肉植物の知識…少しでも気になったならば、とにかく読んでほしい作品が『タニクちゃん』です!

文=園田菜々

【連載】多肉植物が妖精に?!ドタバタハートフルコメディ『タニクちゃん』第1回
【連載】多肉植物が妖精に?!ドタバタハートフルコメディ『タニクちゃん』第2回
【連載】多肉植物が妖精に?!ドタバタハートフルコメディ『タニクちゃん』第3回
【連載】多肉植物が妖精に?!ドタバタハートフルコメディ『タニクちゃん』第4回
【連載】多肉植物が妖精に?!ドタバタハートフルコメディ『タニクちゃん』第5回

■インタビュー
「夜な夜なひとりでビール片手に多肉植物に話しかけてます」 お笑い芸人・ハザマ陽平×『タニクちゃん』よねまる【前編】
植物好きの人に悪い人はいない!? お笑い芸人・ハザマ陽平×『タニクちゃん』よねまる【後編】

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