明治の終わり、沖縄出身の「幻の女流作家」が、本名を捨てなければならなかった理由とは?

文芸・カルチャー

2016/12/10

『ツタよ、ツタ』(大島真寿美/実業之日本社)  本作は1932年『婦人公論』に「滅びゆく琉球女の手記」を書いた、久志芙沙子(くしふさこ)氏という実在の人物をモチーフにしたフィクションである。  この小説の主人公は明治の終わりに沖縄に生まれた「ツタ」。ツタは「作家として立つ」ために、「千紗子」という自ら考えたペンネーム... 続きを読む