“ほめると人は伸びる”は本当? 知っておきたいほめ方のコツ

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更新日:2017/1/10

 脳が聞き入れずにはいられない「人を動かすほめ言葉」が詰まった、『今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ29 こんなふうに声をかけられたら脳はもう、逆らえない』が2016年12月14日(水)に発売された。

 ほめられれば、誰だって気分がいいものだ。ほめられることでやる気が増したり、成長が加速したり、物事の仕上がりがより良くなったりする。実は「ほめること」によって私たちの成長が加速する背景には、「脳のしくみ」が深く関係していることが研究で解き明かされているのだ。

絶妙なほめ言葉には、逆らえないようにできている
別名「やる気神経」とも言われる「A10神経」がほめ言葉によって刺激されることで、脳内物質「ドーパミン」が分泌。すると、気分がワクワクして血流や代謝が上がり、目の輝きが増して幸福感に包まれるのだ。これは、宝くじに当たったときや恋愛をしているときとほとんど同じ。つまり、「ほめられること」は高揚感とやる気を引き出す、脳にとっての大きな「報酬」。この報酬は、意思の力でも断ることができない。誰もが不可抗力で「ほめ言葉のいい影響」を受けることになります。

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なぜ、ほめられると脳は成長し始めるのか?
脳は、報酬を受け取ると、そのきっかけとなった動作を繰り返し行うように。たとえば、仕事で「速くて正確だ」とほめられれば、脳は快感を覚え、次はもっと速く、もっと正確にやろうとする。料理をして「おいしい」とほめられれば、次はもっとおいしくつくろうと思う。つまり、私たちが成長する上で、ほめ言葉は一番の促進剤。脳のしくみから分析すると、「ほめ」は脳を活性化し、成長をうながすための重要な切り札なのだ。

 しかし、むやみやたらにほめればいいという訳ではない。例えば、男性と女性という性別の違いでも、求めているほめ方が異なってくるし、子どもと大人でも目の付けどころが異なってくる。そこを失敗してしまうと、ほめたつもりが逆効果に… なんてことに。そうならないための脳科学に基づいたコミュニケーションの極意が同書では紹介されている。コツさえつかめば、目上の人や気難しい人の心さえも鷲掴みすることが出来るだろう。

〈「ほめ」が苦手な人向け〉
●相手に喜ばれるほめ言葉を、スムーズに思いつくためのトレーニング法
●形容詞ではなく名詞でほめる方法
●挨拶だけでほめる効果を得る方法

〈中級者向け〉
●ほめ方に段階をつけ、中・長期的に人材を育成する方法
●職場の一体感を生むほめ方

〈上級者向け〉
●目上の人をほめて、心をわしづかみにする方法
●男女の脳の違いによる、効果的なほめ方の使い分け
●初対面の人をほめて、すぐさま親しくなる方法
など、あらゆるシチュエーションで使える「ほめるコツ」を紹介。
すぐに使えるフレーズも約250個掲載されており、誰でもすぐに「脳に効く」ほめ方を実践できる。

※掲載内容は変更になる場合があります。