サンタクロースはどのようにして仕事へのモチベーションを保っている? 仕事を楽しむ方法とは?

ビジネス

2016/12/16

『サンタはなぜ配達料をとらないのか? 仕事をワクワクさせる13のミッション』(宮本日出/ヴォイス)

「こんな仕事を通じて、人々を笑顔にしたい」と願って入社したものの、仕事を続けるうちに、やっていることがただの作業になって、モチベーションが下がってくる。多くの人は仕事を始めて数年、十数年でこんな状態になるのに、数百年も世界中の子どもたちにプレゼントを配送し続けるサンタクロースは、どのようにして仕事に対するモチベーションを保っているのか。

『サンタはなぜ配達料をとらないのか? 仕事をワクワクさせる13のミッション』(宮本日出/ヴォイス)によると、サンタクロースが仕事を意欲的に続けられるのは、自身の仕事にかける情熱と、ちょっとした工夫にあるようだ。

「なんで寒い日にこんなことをしているんだろう」

 サンタクロースは、数百年も同じ仕事を繰り返していながら、なぜこのように思わないのか。本書によると、それはサンタクロースが「ミッション」を持っているから。本書は「ミッション」を「(仕事の)明確な目的や使命」と定義している。

 本書によると、サンタクロースのミッションは次のとおりだ。

子どもたちの幸せそうな笑顔を見る

 ↓

子どもたちの笑顔の向こう側にあるもの……その子どもたちの親をはじめとする、大人たちの笑顔を見る

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世界中の笑顔を見る

 このように、ミッションの内容は自分のためだけではなく他者のためになること、そして近くの目的、遠くの目的、さらに遠くの目的と数段階に分けて設定することで、仕事に対するモチベーションが保ちやすくなるという。

 ところで、サンタクロースの仕事はクリスマスの夜だけではない。今年のクリスマスの準備は、昨年のクリスマスの配達を終えた翌日から始まっているのだ。たった1日の配達に、途方もなく長い準備期間を費やしている。しかし、人からは見えない仕事のため評価してもらえない。強烈なミッションを持つサンタクロースではあるが、数百年も仕事のモチベーションを保つのは容易ではない。

 そこでサンタクロースが実践しているのは、「表情」「言葉」「態度」で自分の気持ちをプラスに持っていく工夫。眉をひそめず、目元の緊張をほぐして口角を少し上げて優しく柔らかい「表情」を作る。プラスの「言葉」を意識した会話をしたり考えごとをしたりする。相手が心地よく感じられる丁寧な挨拶や姿勢といった「態度」を意識する。こうすることで、普段から心にゆとりとハリが生まれるのだという。

 数百年も子どもたちに愛され続けるサンタクロースは、「今年も配達をやってあげている」とおごることがない。本書は、サンタクロースは小さな幸せでもありがたいと受け止められる「素直さ」「謙虚さ」を持っているからこそ、本人も幸せであり続けられるという。仕事が忙しい中だからこそ、サンタクロースを参考にできる部分がありそうだ。

文=ルートつつみ