”自分は被害者”だと思いこんでない? アラサー&アラフォー必読!「ドラマセラピー」でヒロイン的人生に変わる2つのポイント

恋愛・結婚

公開日:2016/12/23

『ドラマセラピーで40代から人生のヒロインになる あなたの中の美人が目覚める』(中野左知子/じゃこめてい出版)

 自分の人生のなかで、自分を「主役」として扱えなくなったのはいつからだろうか。「もう年だから、無理」。いまだに結婚や女性の役割が古い価値観で固定化されている日本では、年を重ねれば重ねるほど、自らの価値を見失う女性は少なくはない。だが、そんな人生はもったいない。年齢に振り回されない自分の魅力を発見するために、“ドラマセラピー”に挑戦してみてはいかがだろうか。

 ドラマセラピーとは、自分の人生を「自分が主役のドラマ」ととらえ、その主役の自分を輝かせるために、実際に演劇の手法を使い、自己イメージを改良していく心理療法だ。日本に4人しかいないドラマセラピストの中野左知子さんの『ドラマセラピーで40代から人生のヒロインになる あなたの中の美人が目覚める』(じゃこめてい出版)では、真の美しさと可能性を手に入れるためのメソッドを解説している。この本は、大反響を呼んだ『運命の人はいくつになっても現れる 恋愛ドラマセラピーで35歳からの理想の結婚を手に入れる』の続刊。30代から40代に移行すると、今まで以上に年齢を気にしてしまい、さまざまなことに「諦め」の気持ちが出てきてしまいがち。だが、「このまま年をとっていくのは怖い」という気持ちが少しでもあるのなら、もう少し自分と向き合う時間を作ってみるのはどうだろう。中野さんは、この本で、恋愛、結婚に限らず、年齢に振り回さるのではなく、自由に生き、自分の人生をもっと輝かせる可能性を探る手段として、自分の人生と向き合方法を教えてくれる。

“ドラマセラピーの魅力のひとつとして、「こうあるべき」という考えから、ちょっと自由になることができる。”と中野さんは言う。
自分の人生のヒロインとして自由に生きるための、ドラマセラピーの5つの基本的な考えとして、
・今までしてきた選択が今の自分を作っていることを自覚すること
・失敗しても自分を責めないで、まず自分に対して優しい声をかけること
・「誰かのため」にではなく、自分のために生きるという決意をもつこと

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 そして、今回のテーマのポイントとして、多くの人がこの思考に陥っていると思われる、下記の2点をあげてみたいと思う。

被害者をやめ、どんな自分も受け入れる

 人生の主役になるということは、何があっても、どんなことがあっても、自分が乗り越えられることを知っていることでもあります。そして、自分が幸せになることに責任を持つことです。(本文より)

 ドラマの主人公は、「こんな人生はもういやだ!」と諦めたりしない。そして、逆境を乗り越えて、最後はハッピーエンドで終わる。

 王子様は、「自分の不運な人生を嘆いている人」ではなく、「自分の人生を積極的に生きている人」現れる。(本文より)まさに、ディズニー映画しかりである。

 自分を人生の「主役」にするためには、自分の人生に責任が持てるようならなくてはならない。中野さんによれば、「自分の思考が自分の人生を作る」のだという。良い出来事も悪い出来事も源はすべて自分自身。思考を変えることができれば人生は劇的に変化する。自分を幸せにするのも不幸にするのも自分次第ということなのだ。

 例えば、「被害者」のような思考や感情が出た場合。「どうせ」「私なんか」と、自分を否定してはいけない。まずはうまくいかないと感じていることを挙げ、そこにある「被害者の自分」の考え方を分析してみよう。そこからさらに、そもそも「被害者」の考え方を持ち始めたきっかけであるその体験をした頃に戻り、その頃の自分に、様々な経験を積んだ今の自分がどんな言葉をかけてあげるのか、その言葉が「被害者の自分」から抜け出すための思考のヒントになる。そうして、誰に助けられるでもなく、自分自身で、「被害者の自分」を認め、救っていくことで、自分自身を受け入れていくことができるようになる。

他人との競争のなかに身をおかない

 人はすぐに他人と競争しがちだ。特に、年齢や見た目を他人と比べて、ネガティブな思考に陥るということは少なくはない。だが、競争をすれば、いつかどこかで勝てても、どこかで必ず負けてしまう。自分のことを卑下し、他人の方が優れていると思うことをやめる意識を持つ。欠点や気に入らないところに目が行きがちだが、意識的に自分の良いところに注目し続けられるようにしよう。なるべく、競争のなかに身をおかず、自分の魅力をきちんと理解していけば、自分の中に眠っていた素敵な役割を発掘していくことができる。

 ドラマセラピーによって、過去の自分を演じてみることではじめて自分の思いに気づかされる。いかに自分が自らの思考によって、自分の可能性を制限していたのかがわかる。自分を輝かせたいのに、それができないのは、年を重ねるうちに持ってしまった思い込みに抑えつけられていたから。なんとなく寂しさや物足りなさを感じているならば、それは、自分はもっと輝けるというサインだ。この本とともに、自分の人生と向き合ってみよう。人生のシナリオを変えられるのは、あなた自身しかいないのだから。

文=アサトーミナミ