「ファンタジー風にアレンジされた落語が超新鮮!」異世界×落語ファンタジー『異世界落語』2巻発売!!『グランドジャンプPREMIUM』でコミカライズも決定

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/12

 落語家が異世界に召喚されるという、未だかつてない物語が描かれている人気ライトノベル『異世界落語』の2巻が2016年12月28日(水)に発売された。これにファンは「これ読まなきゃ年は越せない!」「キターーー! 早く読みたい! 待ちきれないよ~」と喜びを爆発させている。

 同作は元々、作者・朱雀新吾が小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿していた作品。その人気の高さから、2016年5月30日(月)にヒーロー文庫より書籍化されるに至った。深山フギンによる味わい深いイラストに加え、超人気落語家の柳家喬太郎が監修を務め、落語協会も全面協力しているという熱の入った作品だ。

 物語は剣と魔法の世界「ターミナル」が舞台となる。魔族の侵攻により滅亡の危機を迎えていたターミナルが、絶望的な状況を打破するべく救世主を召喚することに。しかし召喚の指令を受けた宮廷視聴者のダマヤと、天才召喚師クランエが呼び出したのはなぜか「噺家」の楽々亭一福。一福が落語で世界を救うことに奮闘するという、抱腹絶倒の異世界ファンタジーだ。

advertisement

 同作が発売されると、読者からは「ファンタジー風にアレンジされた落語が超新鮮!」「まさかの異世界と落語のコラボに驚愕した(笑)」「柳家喬太郎監修とかどんだけ豪華なの。しかも異世界に合わせて落語をアレンジするとか斬新すぎてめっちゃ面白い!」「無茶だろ~と思って読み始めたら見事に融合されててビビった」「一福のアイデアや順応性がすごくて、落語によって世界が変わっていく様にドキドキワクワク」と絶賛の嵐。

 そして2巻は、一福の落語が異世界で人気を誇っているところから描かれる。ここで注目したいのが、人気沸騰している一福の落語の題材。魔法使いが辻斬りの戦士に胴を斬られ身体が2つに分かれてしまう話「胴斬り」は、実際に存在する同名落語が元ネタ、剣士が必殺技の名前を師匠に付けてもらう「エターナル」は元が「寿限無」、謝霊祭の出店を舞台に孫に翻弄される祖父を描いた「謝霊祭」は「初天神」が元ネタだ。人気の高い落語を次々と異世界向けに変えて披露する一福の様子を追いつつ、2巻では酒浸りの生活を送るかつての勇敢な老騎士の過去が描かれていく。

 この内容には「初天神大好き! 異世界風に変えられるとかどんな風になるのか気になってしょうがないわ!」「寿限無がどういう名前に変わるんだろう!? 異世界的な縁起のいい名前…めっちゃたのしみっ」と落語好きから期待の声が続出。「落語ってあんまり触れる機会なかったけど、これは面白そうだから読んでみようかな」と落語の入門編として興味を示す人もいるようだ。また、「老騎士の過去に落語家がどう絡んでいくっていうんだ…気になりすぎる」といった声も。

 さらに同作は2016年12月28日(水)に発売される『グランドジャンプPREMIUM』1月号(集英社)でコミカライズされることも予定されており、「こ、これはいいぞ! …表情やしぐさで一福の落語がぐんと面白くなるはず」「ますます笑えそうで想像してニヤニヤしてしまう」と期待の声が上がっている。

 日本の伝統芸能の落語と、異世界風にアレンジされた落語を同時に楽しめる異色ファンタジー『異世界落語』。人気落語家・林家たい平も嫉妬するという一福の名人芸は落語好きは勿論、これまで落語を聞いたことのない人も楽しめること間違いなし。2巻での新展開も見逃すわけにはいくまい。