コミック累計39万部を突破!殺されたい系少女と殺人鬼の脱出劇!話題騒然、ホラーゲーム『殺戮の天使』コミカライズ第3巻

アニメ・マンガ

2016/12/27

『殺戮の天使』(原作:真田まこと、漫画:名束くだん/KADOKAWA)

 ニコニコゲームマガジンで配信されている脱出サイコホラーフリーゲーム『殺戮の天使』。今年1月にはコミカライズ第1巻が発売され、ゲーム、コミックともに人気を得ている。12月26日(月)にコミック最新刊3巻が発売された(電子版も同日配信)。

 この物語は、まるで脱出ゲームをしているような感覚で読み進められるのが特徴。とある事情でカウンセリングを受けに病院に来ていたはずの少女・レイチェル・ガードナーは、目覚めると見知らぬビルの地下にいた。そして状況が飲み込めないまま、放送でゲームの「いけにえ」であることを告げられる。

 彼女が最初に向かったB6フロア内には、殺人事件の記事や散乱した食べかけのスナック菓子、何者かの血液、体内に鍵を入れられた小鳥など、奇妙なものが散りばめられていた。レイチェルはこの建物から脱出すべく突破口を探していたが……そこに現れたのは、全身を包帯で覆い、大鎌を所持した男だった――。
 大鎌を振り回し容赦なく追いかけてくる包帯男・ザックからどうにか逃げ切り、1つ上のフロアB5へ向かったレイチェル。しかしそこにも別の男がいて、彼女を狙ってくる。レイチェルはその男に捕まり拘束されるが、寸でのところで助かった。追ってきたザックが、その男を殺したのだ。しかしこれはゲームのルール違反でもあった。放送で、ザックも「いけにえ」に追加されたことが告げられる。

 この時までは、殺されるのを恐れ逃げていたレイチェル。しかしここで何かを思い出したように、自分は生きていてはいけない人間なのだと、「私を殺して」と包帯男にお願いする。だがザックは、希望や恐怖に染まった人間を殺すのが好きな自称“マトモな成人男性”。人形のように無表情なレイチェルを殺す気にはなれず、「一緒にここから出る手助けをしてくれ」と話し、外に出てレイチェルが良い顔をすれば「殺してやるよ」と約束する。ここから、ザックは脱出するための、レイチェルは彼に殺されるための、2人での脱出劇が始まる。
 この後も、自分だけのものにするために生き物を殺しては墓に埋める「墓守りの少年」、罪人には罰を与えなきゃと、刑罰を与えることを悦びとする超どSな「断罪人」と、フロアごとに個性的すぎる殺人鬼、そしてその殺人鬼たちが仕掛けた罠が配置されている。レイチェルとザックは、無事2人でこの建物から脱出することができるのか――。

 本来なら、B5フロアの段階で殺されていたはずのレイチェル。今生きているのは“死にたがったから”という皮肉な理由だが、誰にどう殺されてもいいわけではない様子。他のフロアで襲ってくる数々の誘惑(?)を振り切って、ちゃんとザックに殺されようと頑張っている。
 レイチェルが一体何者なのか、なぜ殺されたがっているのかについてはまだ明かされていないが、ザックはレイチェルと接していることで、少しずつ何かが変わっているように思う。2人が脱出できたとして、それから先、どうなるのだろうか? ザックは約束通り、レイチェルを殺すのか? そしてこの建物とゲームは、一体何なのか……。物語は、まだまだ続いていく。

文=月乃雫