“国民幸福度No.1”といわれる北欧の生き方の秘訣とは?

ライフスタイル

2016/12/30

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    (C)朝日新聞社

 オバマ大統領がホワイトハウス晩餐会で話題にした書籍が、『限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』。同書の著者マイケル・ブースに学ぶトークイベント「世界一幸せ? 北欧社会のリアルを読み解く」が、2016年12月2日(金)に東京・神楽座で開催された。

 マイケル・ブースは、朝日新聞GLOBEの人気連載「マイケル・ブースの世界を食べる」や、『英国一家、日本を食べる』で大人気の英国人ジャーナリスト。『限りなく完璧に近い人々』は、本当の幸福とは何かを訪ね歩き、北欧5カ国の利点・欠点をユーモラスに描いたエッセイだ。

 ユッカ・シウコサーリ駐日フィンランド大使、朝日新聞の渡辺雅隆社長をゲストに迎えて行われた同イベントでは、北欧の働き方・価値観・暮らしについて日本と比較しながら、“国民幸福度No.1”といわれる北欧の生き方の秘訣が語られた。

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    (C)朝日新聞社

 イベント内で、マイケル・ブースは、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの北欧5カ国のそれぞれの特徴を語った。例えばデンマーク人は人生全体を「幸せ」と感じている人は多いが、現在の瞬間は「幸せではない」と感じている人が多く、もしかしたらデンマーク人の「幸せ」の定義が他と異なっている可能性もあるとコメントした。

 ユッカ・シウコサーリ駐日フィンランド大使は、フィンランドと日本の類似点について、どちらの国も国内がほぼ同じ民族、同じ文化で構成されていて、多くを語らなくても阿吽の呼吸みたいなものがあること、シャイな国民性なのに外国人を比較的スムーズに受け入れているところなどを上げた。

 日本に暮らす私たちが漠然と抱いている北欧のイメージとは少し異なった部分を垣間見ることができ、「幸せ」を暮らしのどこで感じればいいのかというヒントが見えたイベントだった。

マイケル・ブース(Michael・Booth)
英国・サセックス生まれ。食と旅が専門のジャーナリスト。著書『英国一家、日本を食べる』をもとにしたアニメシリーズが2015年、NHKで放送された。『英国一家フランスを食べる』、『英国一家、インドで危機一髪』など。『限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』は9月末に発売された。妻リスン、息子アスガーとエミルと共にデンマーク在住。

ユッカ・シウコサーリ(Jukka・Siukosaari)
駐日フィンランド大使。2012年から2016年8月までアルゼンチン(パラグアイとウルグアイも所管)で大使をつとめ、9月から現職。95年に外務省入省以来、イギリスやイタリアなど6カ国の大使館に赴任し、7カ国語を操りながらEUの制度や政策、経済・開発協力、国際環境政策など幅広い分野に関わってきた。2016年に50歳を迎え、家族(妻と子供3人)と大型犬2頭、猫一匹と共に新天地で賑やかな生活を送っている。