いい子のふりをしてしまう、親や友だちに本音を話せない…。さみしさに蝕まれた心に効く処方箋

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公開日:2017/1/7

 いい子のふりをしてしまう、親や友だちに本音を話せない、「いいね」が少ないと不安になる…。こんな悩みを抱えている人は「Look at me症候群」になっている証かもしれない。さみしい心を和らげてくれる『読むだけでさみしい心が落ち着く本 Look at me症候群の処方せん』が、2016年12月15日(木)に発売された。

 生活している中で突如襲ってくる心を蝕むイヤな感情。考えれば考えるほど、深い穴に落ちていくような感覚になるこの感情の正体は、本能的なさみしさ(=私を見て)だった。著者の柿木隆介は、内科、神経内科の医師であり、脳研究の第一人者。大学病院に勤務していた15年間で1,000例以上の患者さんの治療に携わり、現在、国立研究所の教授として脳の研究を続けている。同書では、そんな著者が38年間の研究でわかった「心を蝕む本能的なさみしさ」(=Look at me)の原因と対処法を解説している。

 「Look at me症候群」とは、「私を見て」「私の存在に気づいて」(=Look at me)という本能的な欲求が抑えきれないほど強くなってしまった状態のこと。この「私を見て」「私の存在に気づいて」という欲求は、おそらくすべての人の心のなかにあり、本能と言っても過言ではない。

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 同書は、「私を見て」という静かな欲求、切実なさみしさに光を与えてくれる。誰しもが何かしらのさみしさや孤独を抱えている。その感情とうまく付き合えず、心を痛めているなら、まずは「知ること」からはじめてみよう。「Look at me症候群」になぜなってしまうのか、「Look at me症候群」を患っているときの頭の中はどうなっているのか、脳科学に基づいて詳しく解説してくれているため、心を痛める原因もよくわかる。それだけでも、痛みが和らぐはずだ。

 そして、さみしいのメカニズムが分かったら、次はその感情と向き合おう。さみしい心が落ち着く対処法も紹介してくれているので、「私を見て」という欲求をうまく手なづけていく方法も分かってくる。この処方せんで心の痛みをスーッとラクにしよう。

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