そうだったのか! 池上彰と津田大介が教える「テレビ・新聞・ネット」を読む技術

社会

公開日:2017/1/6


『池上彰×津田大介 テレビ・新聞・ネットを読む技術(中経の文庫)』(KADOKAWA)

 テレビのニュース解説でおなじみの池上彰と、ウェブメディア界の寵児・津田大介。二人のジャーナリストが「テレビ・新聞・ネット」について語った『池上彰×津田大介 テレビ・新聞・ネットを読む技術(中経の文庫)』(KADOKAWA)が2016年12月15日(木)に発売された。

 イギリスのEU離脱やトランプ氏のアメリカ大統領選挙戦の勝利など、世界で「大番狂わせ」が頻発。世界だけでなく、マスコミが「こっち」といっていたニュースが実はま逆の結果、なんてことがよく起きている。

 かたやネットでは、DeNA(ディー・エヌ・エー)が運営する医療系まとめサイト「WELQ(ウェルク)」をはじめとしたまとめサイトで、不正確な記事や著作権無視の転用が次々と見つかり、休止に追い込まれている。こんな「情報洪水」のなか、私たちはテレビ、新聞、ネットの何を見て、どう判断したらいいのだろうか?

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 池上氏は「世の中に溢れる情報と、どう付き合うか。これは多くの人の悩みでしょう。『ネットの中にのみ、真実がある』とまで考える人さえ出ています。いわゆる、マスコミの情報が信じられず、マスコミを“マスゴミ”と嘲る人たちです。ところが、そのネットに流れる情報の多くは、もともと新聞に掲載されたり、テレビで放送されたりしたものです。あるいは、そのニュースに触発されたコメントです。つまり、『ネットの中』には、多数のマスコミ情報が流通しているのです。であるならば、まずは『マスコミをどう読み解くか』という点から考えることが、情報と付き合う上で大事なポイントでしょう」と指摘。

 マスメディアは時代遅れの「マスゴミ」なのか? ネットはしょせん素人集団の情報まとめだけなのか? ネットがよくわからない中高年世代も、新聞なんて読まない若い世代も身につけるべき「情報メディアのトリセツ」を、マスコミジャーナリストの池上彰とネットジャーナリストの津田大介の最強タッグが同書で徹底解説している。