本番で力を発揮できる子に育てるには? 「落ち着いて」「平常心で」はNGワード!

出産・子育て

公開日:2017/1/25

 人気メンタルトレーナーである著者・森川陽太郎が“本番で子どもが自信をもって力を発揮できるようになる方法”を紹介する『本番に強い子の育て方』が、2016年12月23日(金)に発売された。

 子どもたちは小さな頃から学校行事やスポーツの試合、受験などのさまざまな「本番」を経験していく。その中で「『本番』に限って、自分の本来の力が発揮できない」「『本番』が近づくにつれ、気持ちが不安定になる」「『本番』が怖くて、逃げてしまう」「『本番』に集中できない」「『本番』までモチベーションが維持できない」などの問題に直面することが多々ある。

 そのような、いわゆる「本番に弱い子」というのはたくさんいる。勉強でもスポーツでも、「普段どおりの力を出せばうまくいくはずなのに、なぜできないの?」「もっと自信をもってやれば、もっといい結果がついてくるのに、なぜ自信がもてないの?」など、もどかしい思いを抱えている親も多いことだろう。だがそんなときに「落ち着いて!」「平常心で!」と励ましたり、「大丈夫、全然緊張していないよ」などと暗示をかけようとするのは逆効果。

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 同書の著者・森川は、トップアスリートやプロスポーツチーム、ビジネスマンから子どもまでを対象に、「本番で実力を発揮できるメンタル」をつくるサポートを行う人物。これまでに、プロゴルファーの横峯さくらや、NHK、JA共済のメンタルトレーニングと企業研修を行ってきた。そんな森川が提唱しているのは「OKライン」。OKラインとは「ここまでできたらOK」と、自分にOKをあげられる基準のこと。

 大事なのは、「緊張している」「焦っている」「恥ずかしい」といった自分の感情にフタをしないで、それらの感情と向き合いながら「あわてたけど、できた」「焦ったけど、できた」という体験を積み重ねることだという。

 同書では、スポーツや受験、登校拒否など、森川が指導している子どもたちの数多くの事例も紹介。子どもが自分の感情と向き合い、緊張と上手に付き合いながら自信をもって本番に臨み、目標を達成するにはどうすればいいか、父母ともにできることを具体的に紹介している。

森川陽太郎
OKラインメンタルトレーナー。1981年東京生まれ。サッカー選手としてスペインやイタリアでプレーし、26歳で引退。その後、心理学やメンタルトレーニングを学び、株式会社リコレクト設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法で、トップアスリートや子ども、企業向けに「結果を出す」ためのメンタルサポートサービスを展開。著書に『絶対的な自信をつくる方法』、『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』などがある。「OKライン」は「報道ステーション」「テストの花道」「Rの法則」などのテレビ番組や各種メディアで数多く取り上げられたほか、タイの子育て雑誌『FQ Thailand』でも特集を組まれ紹介されている。子どもに対してのトレーニングでも受験、スポーツ、コミュニケーションなど様々な分野での実績多数。墨田区私立幼稚園連合会や、様々なスポーツチームの保護者に向けた講演も行っている。

※掲載内容は変更になる場合があります。