「放送コードやタブーなんてクソ食らえ!」ビートたけしが本音を包み隠さず、政治、ネット社会、教育、芸能スキャンダルをぶった切る!

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更新日:2017/2/27

 「最近テレビじゃ、面白いことも本当に話したいこともゼンゼン言えなくてムカムカしてるんだ」。ビートたけしが自身の本音を包み隠さず記した『テレビじゃ言えない』が2017年2月1日(水)に発売される。

 近頃のテレビはかつてないほどの自主規制であふれている。ネット社会では、番組へのクレームが直接メールなどでスポンサーに届けられたり、炎上騒ぎに繋がってしまうため、制作側も臆病になってしまっている。コンプライアンス、CMスポンサーへの配慮、そんな建前のもとにこの傾向はエスカレートするばかり。

 しかし、ビートたけしはそんなテレビ業界の現状に全く納得などしていない。同書は、テレビ上では決して発言することが許されなかった思いをビートたけし本人がまとめ、「放送コードやタブーなんてクソ食らえだ」という本音を余すことなく詰め込んで完成した。

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 政治・経済、ネット社会、芸能スキャンダルなどなど…。同書でのビートたけしは毒舌のターゲットを選ばない。そこにはテレビで見せるより、もっと過激な「反逆児」としてのビートたけしの姿がある。自身が権威となってしまった今でも、それにあらがい続け「一芸人」として「毒」と「くだらなさ」を持ち続けようとする男のポリシーがある。

 しかしビートたけしは、ただ毒舌をぶちまけるだけではない。前著『ヒンシュクの達人』に全文掲載された、東日本大震災直後に述べたメッセージは大きな話題をよんだ。

「今回の震災の死者は1万人、もしかしたら2万人を超えてしまうかもしれない。テレビや新聞でも、見出しになるのは死者と行方不明者の数ばっかりだ。だけど、この震災を『2万人が死んだ一つの事件』と考えると、被害者のことをまったく理解できないんだよ。じゃあ、8万人以上が死んだ中国の四川大地震と比べたらマシだったのか。そんな風に数字でしか考えられなくなっちまう。それは死者への冒涜だよ。人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。そうじゃなくて、そこには『1人が死んだ事件が2万件あった』ってことなんだよ。」

 こんな優しさと想像力にあふれた発言をする男が、一方で現代ニッポンの矛盾や欺瞞をばっさりたたき切る。かと思えば、下ネタ、おバカネタを披露して世間からあえてヒンシュクを買う。この多面体のような魅力こそ、ビートたけしが現代において「唯一無二」の存在である由縁だと考えてもおかしくはないだろう。だからこそ、『テレビじゃ言えない』では、テレビでは放送できないくらいのブラックジョーク、大爆笑の下ネタもふんだんに盛り込まれている。

 テレビでは絶対に聞くことのできない発言の数々だからこそ、一言では表現できない「ビートたけし」という1人の人間の本質的な魅力を、きっとあなたも堪能できるはずだ。

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