片付けはまず手順の整理から!日々繰り返す家事を、気楽にきちんと済ませるには?

ライフスタイル

2017/2/7

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    『正しい目玉焼きの作り方 きちんとした大人になるための家庭科の教科書』(森下えみこ:イラスト 毎田祥子、井出杏海、木村由依、クライ・ムキ:監修/河出書房新社)

 読者諸氏で、家事が得意だという方はおられるだろうか? 日常生活に不可欠ながら、苦手意識のある人も少なくないだろう。調べてみるとそのニーズのためか、家事代行サービスも盛んだ。勿論、小生も苦手である。独り身ゆえに自己流でなんとかしているが、実にいいかげんなもので、片付けなど絶望的にできていない。そろそろなんとかしたいが、代行サービスを依頼する予算もない。そう思っていた時に見つけたのが本書『正しい目玉焼きの作り方 きちんとした大人になるための家庭科の教科書』(森下えみこ:イラスト 毎田祥子、井出杏海、木村由依、クライ・ムキ:監修/河出書房新社)である。

 本書は「洗濯」「料理」「片付けと掃除」「裁縫」といった各分野の先生たちがアドバイスしていく、いわば大人のための家庭科教科書だ。イラストを多用し、そのイラストページだけでもかなり具体的にイメージ可能。また分野別に4章構成となっており、自身の知りたい分野から読み進められる。小生としてはやはり「片付けと掃除」が気になるので、そこに注目したい。

 散らかった部屋のデメリットはどのようなものか。例えば朝の出勤準備だが、汚部屋で身支度を整えるとなると、散逸した通勤の持ち物や身支度の道具を探すことから始めなければならない。その際にあちこちひっくり返して探し、そのままバタバタと出勤。帰宅すれば当然ながら部屋は散乱したまま。しかし、そのまま放置で翌日もまた同じことを繰り返す。小生もその典型で、片付けようとまでは思うが、ともかく面倒に思うのだ。

 それに対して片付け・掃除監修の木村由依氏は「正しい手順さえわかれば片付けは誰でもできる」と述べている。なるほど手順か……。確かに今までどこから手を付けてよいのかと考えるだけで、もう面倒になっていた。なら、まずは手順を知れば手を付けやすくなるはず。

 まずは片付けたい物品の所有量を知ること。一度、収納場所から出して数えてみると良い。次に仕分けだが、これなど人によって分け方はさまざまであり一概にはいえない。本書では例として「好きでよく使う物」と「好きでもないがよく使う物」「使わないけど捨てられない思い出の品」さらに「捨てるべき物」の4つに分けている。そして、収納スペースから先ほどの所有量の適量を考える。適量とは自分で意識的に管理できる分量であり、それ以内の量に収めれば、おのずと使う頻度により場所が決まる。頻度が高いものほど、取りやすい位置に収納するだろう。一度、決めても必要に応じて位置を変えてもよく、より一層自分の生活に合う収納になるはずだ。

 次にタイトルにもある「正しい目玉焼きの作り方」だが、これは「料理」の項目に掲載されている。基本的な半熟目玉焼きの作り方は「1・フライパンを弱火で温め、油小さじ1をひく」「2・卵を低い位置からそっと流し入れ、白身が固まってきたら水を大さじ1入れ、フタをする」「3・そのまま弱火で30秒」「4・黄身に白いまくが出来たら完成」となる。

 実は小生、今まで水を入れずに強火で焼いていたのだが、上記の方法ならふんわりとした焼き上がりとなり確かに一味違う。ほんのちょっとしたことで、こんなにも変わるものかと実感。ちなみに、まくを張りたくないなら、フタをせずに弱火で5~6分焼けばよい。ハンバーグにのせて食べるならこの焼き方だ。

 本書では他の項目も、肩ひじ張らずに進めるよう書かれており、小生を含めた「やらなければ、しなければ」と思えば思うほど億劫になってしまうタイプには、とてもありがたい。そのうちに自分なりの流儀ができてくれば、もう苦手意識はなくなっているだろう。さて、小生はまずデスク廻りの整理をしたいところだが……、ともかく収納量の確認からだ。目玉焼きでも食べてから考えよう。

文=犬山しんのすけ