漫画で料理が分かる! レシピ本としても使える、pixivコミックで読めるグルメ漫画5選!!

食・料理

公開日:2017/2/13

 『ホクサイと飯さえあれば』や『ピアシェ~私のイタリアン~』など、今期はアニメもドラマも、美味しそうな料理が登場する作品が多い。ここ数年、グルメ漫画の注目度は急上昇している。そんな読者の要求に応えるように、pixivコミックでは「胃袋を刺激する!グルメマンガ」というコーナーを設け、「食」を扱う漫画を多数取り揃えている。しかしグルメ漫画には、調理を重視しているものとお店の紹介をしているものがあり、人によってどちらが読みたい漫画かが分かれるはず。

 そこで今回は、pixivコミックに掲載されている、調理を描いている作品で、作り方と分量が書かれているものの中から、まだこの「ダ・ヴィンチニュース」で紹介されていないものを中心に5作品選出して紹介しようと思う。

■『終わりのち、アサナギ暮らし。』(森野きこり)

 森の奥にある小屋で1人、父親の帰りを待ち続ける女の子・ナギ。ある日、そんなナギの前に巨大なクモのような謎の生き物が現れた。最初は恐怖するナギだったが、危険でないことが分かり、アサと名付けて一緒に暮らすことにした。言葉は通じないが、アサはナギが作る料理が大好きで、料理が1人と1匹の心を繋いでいく――。

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 ナギが作る料理は、「かぼちゃのおやき」や「みそ入り和風ラタトゥイユ」など、野菜たっぷりで素材の味を活かすものばかり。また、ちょっとした工夫やコツも詰まっているので、料理好きな人にもオススメ。

■『広告会社、男子寮のおかずくん』(オトクニ)

 広告代理店の営業として働いている主人公・西尾和。入社2年目の彼は社内で軽く扱われ、板挟みになり、いつも超多忙。そんな和の趣味は「料理」。会社の寮に暮らしている彼には仲間がいて、晩ご飯は仲間4人で分担して作る。和はおかず担当。それぞれの得意分野を活かした晩ご飯はいつも絶品!!

 手際よくサクサク調理している様子を見ていると、「そうそう、料理ってテンポが大事だよね!」と思わず頷きたくなる。作っている和の楽しさが伝わってくる、今日から真似したくなる料理ばかりの作品。

■『僕のランチを邪魔するな!』(香穂、協力:寺田真二郎)


 高校生になり、弁当生活が始まった米田育。彼は、高校生活で何よりお昼のお弁当を楽しみにしている。朝作っている途中から食べる時のことを考え、クラスメイトに横取りされそうになると、猛ダッシュで屋上へ逃げる。もう、お弁当のことしか考えていない。なのに何かと邪魔が入って――。

 米田の作るお弁当は、チラシ寿司やガパオライス、タコライスなど、彩り豊かで女子力高め。でも決して難しいものではなく、初心者でも作れそうなものばかり。味も見た目も美味しいお弁当は、ぜひ参考にしたい!!

■『パパと親父のウチご飯』(豊田悠)


 訳あって、シングルファーザー同士でルームシェアをしている千石と晴海と、その子どもの愛梨と清一郎。仕事が忙しい晴海が家賃を払い、千石が家のことを担当している。男2人での子育てという状況をカバーするため、楽しい食事で楽しい家にしようと工夫を凝らす千石と晴海。「食」を通して、親子ともに成長していく――。

 苦手な野菜を細かくして紛れこませたカレーや、好きなフルーツをのせて食べるハワイアンパンケーキなど、子どもが喜ぶようにと考えられた料理がたくさん登場する。子どもがいる人に、ぜひ読んで試してみてほしい漫画。

■『あさめしまえ』(北駒生)


 子どもの頃に出会った「食堂 アサメシマエ」。地元を離れ、この食堂からも遠のいていた主人公・元だが、店主の訃報とともに食堂が閉店することを知る。この食堂は、元にとって思い出の詰まった大切な場所。そこで彼はこの店を借り、自分が店主となってアサメシマエを再オープンし、“人と人を繋ぐ場所”として機能させていく――。

 食べる人のことを考えた朝ごはんは、その人の心に深く染みわたり、一歩踏み出す力となる。疲れて立ち止まってしまいそうな時に読んでほしい、優しさあふれる朝ごはんコミック。

 どのコミックも、料理が美味しそうなのはもちろん、きちんとストーリーがあって、その中に「食」がある。食事というのは、毎日繰り返す、生きるために必要な行為。だからこそ大切にして、自分を、一緒に食べる相手を、労わっていきたい。

文=月乃雫

■過去にダ・ヴィンチニュースで紹介済みのグルメ漫画はこちら

●『衛宮さんちの今日のごはん』(TAa:著、只野まこと:料理監修、TYPE-MOON:原著/KADOKAWA)
【作ってみた】https://ddnavi.com/news/348866/
【連載】https://ddnavi.com/news/347596/

『ホクサイと飯さえあれば』(鈴木小波/講談社)
【作ってみた】https://ddnavi.com/news/349522/

『山と食欲と私』(信濃川日出雄/新潮社)

『だんだらごはん』(殿ヶ谷美由記/講談社)

『最後のレストラン』(藤栄道彦/新潮社)

『いぶり暮らし』(大島千春/徳間書店)
【作ってみた】https://ddnavi.com/news/343577/